女子ゴルフ“1浪”したアマ2冠・19歳の中村心が8位発進 柳田悠岐との自主トレで得た学び「すごい量だった」

柳田との自主トレで5キロの増量に成功「飛距離は10ヤード伸びました」
オフの1月には、スポンサーの紹介で柳田らプロ野球選手の自主トレに参加。ともにダッシュ、素振り、ノックを受けるなどし、体をいじめ抜いた上で「食トレ」も学んだという。
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「あんなにすごい選手が自分を追い込み続けている姿も間近で見て、すごく刺激をもらいました。食事もすごい量だったので、私もトレーニングと食トレを頑張りました。柳田さんからは『初優勝を期待しているよ』と言われています」
もともとは細身で昨夏は52キロだったが、今は61キロ。自主トレ参加前からは5キロの増量に成功している。
「ドライバーの飛距離は10ヤード伸びました。一緒に回った同級生の菅楓華ちゃんもオフに頑張ったみたいで、同じぐらいの距離でした」
ジュニア時代からライバルの菅はプロテストに一発合格し、昨季は1729万3575円を稼いた。今季は開幕戦のダイキンオーキッドレディスで優勝争いを演じて2位。“1浪”した中村はそれでも気負うことなく、目標に掲げた「アンダーで回る」をやり遂げた。
「明日もアンダーで回りたいです。今回のように(推薦で)出られる試合で優勝を狙っていきたいです」
ラウンドを終えると、中村はファンが作った長蛇の列に対応して左手でサインを書き続けた。
「物心がついた頃に右利きから左利きに矯正され、箸と書くのは左になりました。よく分からないですけど、右脳が働くということみたいで(笑)」
その張本人の母は「そうなんです。ゴルフには関係なかったのですが、今、左右の握力が同じみたいで、結果的には良かったみたいです」と笑みを浮かべた。山口県の実家を拠点にした中村のプロ生活。今季はステップ・アップ・ツアーが主戦場になるが、出場機会を得た今大会で母の応援を受け、存在感を示すつもりだ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
