京口紘人、判定負けで3階級制覇ならず 微妙なダウン判定に「え~っ!」場内大ブーイング&怒号…オラスクアガV2成功
ボクシングのWBO世界フライ級(50.8キロ以下)タイトルマッチが13日、東京・両国国技館で行われ、挑戦者の同級14位・京口紘人(ワタナベ)が王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)に0-3の判定負け(113-114、110-117、109-118)した。日本人8人目の3階級制覇はならず。オラスクアガは2度目の防衛に成功した。戦績は26歳のオラスクアガは9勝(6KO)1敗、31歳の京口は19勝(12KO)3敗。

WBO世界フライ級タイトルマッチ
ボクシングのWBO世界フライ級(50.8キロ以下)タイトルマッチが13日、東京・両国国技館で行われ、挑戦者の同級14位・京口紘人(ワタナベ)が王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)に0-3の判定負け(113-114、110-117、109-118)した。日本人8人目の3階級制覇はならず。オラスクアガは2度目の防衛に成功した。戦績は26歳のオラスクアガは9勝(6KO)1敗、31歳の京口は19勝(12KO)3敗。
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日本でも人気のオラスクアガだが、京口はより大きな声援を受けてリングに立った。2回に右ストレートのカウンターから自慢の左ディーを連打するなど、近距離で激しい打撃戦を展開。4回は相打ち気味のカウンターを先に当て、右ストレートを突き刺した。7回、強打が売りの王者から被弾。ガードの上からでも揺らされる場面が目立った。
10回のワンツーに会場はどよめき。終了間際に左ボディーでえぐった。しかし、11回にスリップ気味に右膝をついた場面がダウン判定を取られた。会場から「え!?」と声や怒号も。ラウンド間にリプレーが流れると、大ブーイングが起きた。最終12回は最後まで打ち合い。「紘人!」のコールの中、終了のゴングが鳴った。
京口は2022年11月の寺地拳四朗(BMB)とのライトフライ級王座統一戦で7回TKO負け。王座陥落したが、23年5月にフライ級で再起した。昨年5月のビンス・パラス(フィリピン)戦で敗れたものの、10月の再戦で雪辱を果たし、再起後3勝1敗で這い上がってきた。
23年1月にインフルエンサーの「あきまっくす」として活動している亜希さんと結婚。アスリートフードマイスターの資格を持つ妻は食事を徹底的にサポートし、この日も会場入りから付きそうなど支えた。京口は結婚後初の世界戦(通算10度目)で2年4か月ぶりの世界王座返り咲き、日本人8人目の3階級制覇が懸かっていた。
オラスクアガは23年4月、WBC世界ライトフライ級王者の寺地に世界初挑戦。9回TKO負けながら激闘で絶対王者を追い詰め、評価を上げた。昨年7月に2度目の世界挑戦でWBO世界フライ級王座を獲得。愛嬌ある笑顔と強打による派手な試合が多く、帝拳ジムに所属後も日本のファンから愛される存在となっていた。
同興行では、メインイベントでWBC世界フライ級王者・寺地とWBA同級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が王座統一戦を行う。
(THE ANSWER編集部)