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佐藤早也伽が日本人トップ2位「世界と戦えるように」 東京世陸代表の内定大前進で喜び【名古屋ウィメンズ】

9月の東京世界陸上代表の最終選考会を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが9日、バンテリンドームナゴヤ発着の42.195キロで行われ、30歳の佐藤早也伽(積水化学)が自己ベスト2時間20分59秒で日本人トップの2位に入った。シェイラ・チェプキルイ(ケニア)が2時間20分39秒で優勝。佐藤は参加標準記録2時間23分30秒、代表有力候補だった小林香菜の2時間21分19秒を上回る力走を見せ、代表内定に大きく前進した。

名古屋ウィメンズマラソンで2位でゴールする佐藤早也伽【写真:中戸川知世】
名古屋ウィメンズマラソンで2位でゴールする佐藤早也伽【写真:中戸川知世】

名古屋ウィメンズマラソン

 9月の東京世界陸上代表の最終選考会を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが9日、バンテリンドームナゴヤ発着の42.195キロで行われ、30歳の佐藤早也伽(積水化学)が自己ベスト2時間20分59秒で日本人トップの2位に入った。シェイラ・チェプキルイ(ケニア)が2時間20分39秒で優勝。佐藤は参加標準記録2時間23分30秒、代表有力候補だった小林香菜の2時間21分19秒を上回る力走を見せ、代表内定に大きく前進した。

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 スタート時点の気温は8.5度。佐藤と2023年ブダペスト世界陸上代表の加世田梨花(ダイハツ)、上杉真穂(東京メトロ)、パリ五輪1万メートル代表で初マラソンの五島莉乃(資生堂)らが先頭集団を形成した。5キロを16分42秒、10キロを33分28秒で通過。16キロ付近で五島が集団から遅れ始めた。

 シェイラ・チェプキルイ(ケニア)、加世田、佐藤らトップ集団は1時間10分37秒で折り返し。23キロ付近ではペースメーカーが道を間違いそうになったが、加世田が指差しで冷静に集団を誘導し、事なきを得た。27キロ付近で上杉も脱落。先頭集団はチェプキルイ、ユニスチェビチー・チュンバ(バーレーン)、加世田、佐藤の4人になった。

 1時間40分20秒で30キロを通過。ペースメーカーが外れ、加世田が少し遅れ始めたが、32キロ付近では再び先頭集団に追いついた。チェプキルイとチュンバが抜け出す中、佐藤が必死に食らいつき、35キロはトップと1秒差の1時間57分1秒で通過。加世田は23秒差をつけられた。36キロ過ぎには佐藤がチュンバを抜いて2番手に立った。

 佐藤はチェプキルイを猛追。ペースを上げ、41キロを過ぎて16秒差に迫った。最後は顔をくしゃくしゃにしながら日本人トップの2位でフィニッシュ。チームと喜びを分かち合った。中継インタビューでは「ずっと満足できるレースをしたいと思ってマラソンを続けてきて、後半にペースダウンせずに走り切れて嬉しいです」と吐露。こう続けた。

「自己ベストを出したいという思いで走っていたので嬉しく思います。(30キロ以降は)前に外国人選手がいたので、できるだけ前と離されずにしっかりついていこうと思って走っていました。やってきた練習が自信に繋がった。自己ベストを出せて凄く自信になりました。(世界陸上は)またマラソンでレベルアップして世界と戦っていけるような選手になれるように頑張りたい」

 東京世界陸上の代表は最大3枠。日本陸連のJMCポイントランク1位で条件を満たした選手、参加資格有効期間(23年11月5日~25年5月4日)に日本記録をマークし、保持した選手が内定。さらに今大会までの選考対象レースで参加標準記録2時間23分30秒を突破した選手から総合的に判断される。

 東京マラソンで日本人トップの2時間23分37秒だった安藤友香がJMCポイントランク暫定1位で優位に立つ。他には、大阪国際女子で2時間21分19秒を記録し、日本人トップの2位だった小林香菜、2時間21分33秒で同2番手に入ったパリ五輪6位の鈴木優花も有力候補に挙がっていた。

(THE ANSWER編集部)


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