妖精シャラポワ無念の全英欠場 苦渋の決断「また来年会いましょう」
7月のバンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシックでの公式戦復帰を目指す
出場停止の影響でポイントを失効していたシャラポワは復帰後、主催者推薦枠のワイルドカードでポルシェ・グランプリ(ベスト4)とマドリード・オープン(2回戦敗退)、イタリア国際(2回戦敗退)に参戦するも、全仏オープンは主催者側が特例を認めず不参加。7月のウィンブルドンは、ランキングを178位まで上げたために予選からの参戦が認められていたが、今回の故障で7月30日から行われるバンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシックでの復帰を目指すことになった。
ドーピング違反から復帰後、ワイルドカードで3大会連続出場した「元祖・妖精」の好待遇に、テニス界から批判が渦巻いていた。元世界ランク5位で「妖精2世」と呼ばれたウージニー・ブシャール(カナダ)は「私はそれ(シャラポワの復帰)が正しいことだとは思わない。彼女はペテン師よ」と一刀両断し、シャラポワも「発言することはないわ。私は格上なんだから」と反撃していた。
もっとも、絶対的な人気を誇るシャラポワは女子ツアーにとっては起爆剤的な存在でもある。2004年以来のウィンブルドン優勝は幻に消えたが、リハビリを乗り越え、再びコートの上で輝く姿を人々も待ち望んでいるだろう。
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ジ・アンサー編集部●文 text The Answer