大阪マラソンでまさかのハプニング 先頭集団が折り返し地点を誤って20m通過、10秒程度のロス発生か
9月の東京世界陸上男子代表選考を兼ねた大阪マラソンが24日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42.195キロで行われた。レースは30キロ過ぎで先頭集団の選手たちが折り返し地点を誤って通過するというハプニングが起きた。

大阪マラソン
9月の東京世界陸上男子代表選考を兼ねた大阪マラソンが24日、大阪府庁前スタート、大阪城公園内ゴールの42.195キロで行われた。レースは30キロ過ぎで先頭集団の選手たちが折り返し地点を誤って通過するというハプニングが起きた。
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気温5.2度、湿度43%、晴天の下でスタートしたレースはペースメーカーが5キロを14分50秒でペースを作り、海外招待選手を中心に上位を形成。鈴木健吾、小山直城、黒田朝日、定方俊樹ら日本の有力選手はそれを見る形で、40~50人ほどの大きな集団を作った。10キロを29分41秒で通過し、先頭集団は37人に。15キロを44分31秒で通過すると、隊列が縦長になったが、鈴木、黒田らが積極的に上位に食らいつき、20キロは59分14秒で通過。2時間4分台のフィニッシュも期待されるペースとなった。
25キロ過ぎから小山が集団から徐々に離され始める。1時間28分56秒で30キロを通過し、ペースメーカーが外れるとハプニングが。17人ほどで走っていた先頭集団が折り返し地点に気付かず、まっすぐに走っていった。20メートルほど行ったところで折り返し、レースに復帰。放送したNHKでは、中継車に誤ってついて行ってしまい、折り返し地点に気付かなかった可能性が指摘された。直前1キロは3分00秒だったが、この1キロは3分11秒にタイムを大きく落とし、10秒程度のロスがあったとみられる。
東京世界陸上の男子マラソン日本代表は最大3枠。参加資格有効期間(2023年11月5日~25年5月4日)に日本記録をマークし、保持した選手は内定。この日の大阪、3月2日の東京を含めた5つのレース(防府読売、福岡国際、別府大分毎日)で参加標準記録2時間6分30秒を突破した選手から総合的に判断される。
前回大会では、国学院大の平林清澄が初マラソン日本最高記録(当時)となる2時間6分18分をマークし、優勝していた。
(THE ANSWER編集部)
