ノンタイトル10回戦

　ボクシングのWBA＆WBO世界フェザー級15位の亀田京之介（TMK）が22日（日本時間23日）、メキシコ・ティファナで元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ（メキシコ）と124ポンド（約56.2キロ）契約のノンタイトル10回戦を行い、7回TKO負けを喫した。試合前にはリングアナウンサーが日本語を織り交ぜて亀田を紹介する珍事も。日本のファンからは「サービス精神旺盛だな！」「おもろい笑笑」と驚きの声が上がった。

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　序盤から積極的にパンチを繰り出した両者。初回にはネリが体勢を崩す場面もあったが、スリップと判定された。亀田は何度も「来いよ！」と言わんばかりに挑発。4回にネリの猛攻で亀田の足が止まると、メキシコの観衆が一気に沸いた。5回に亀田が右目上をカット。6回には左目上からも出血し、試合は一時中断した。決着は7回。ネリが2度のダウンを奪うと、レフェリーが試合を止めた。

　昨年5月、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に敗れたネリにとって、母国で迎えた9か月ぶりの再起戦。試合前にはメキシコのリングアナが日本語を織り交ぜて亀田を紹介するシーンもあった。「女性、男性のお客様、素晴らしいボクサーであるー！」と片言の日本語で声を張り上げると亀田も思わず笑顔を見せた。

　ABEMAの中継を見ていたX上の日本人ファンも驚いた様子。「リングアナサービス精神旺盛だな！」「リングアナの日本語かわいいw」「すごい日本語織り交ぜてきてくれてる！！」「めっちゃ日本語喋るのおもろい笑笑」「何気に亀田の紹介には日本語入れてて茶目っ気入ってるな」と粋な対応に称賛の声が上がっていた。

　亀田京之介は興毅、大毅、和毅の亀田3兄弟のいとこ。ネリとは10日の顔合わせでひと悶着を起こしていた。フェイスオフで互いの額と額がくっつくほどに接近。にらみ合いからネリが亀田の顔面をめがけて左拳を振り、続けて右腕も振り回した。どちらもヒットはしなかったが、興奮した様子の亀田も左手で挑発。スタッフが両者の間に入ったが、あわや乱闘となっていた。