興行はAmazon プライム・ビデオで生配信

　ボクシングのダブル世界戦＆那須川天心（帝拳）戦興行が24日、東京・有明アリーナで行われる。23日は都内で出場選手たちが前日計量に臨み、メインイベントで3度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級（53.5キロ以下）王者・中谷潤人（M.T）は53.3キロ、同級6位ダビド・クエジャル（メキシコ）は53.2キロで一発パス。中谷はバンタム級4戦目で完璧な仕上がり具合を見せた。戦績は27歳の中谷が29勝（22KO）、23歳のクエジャルが28勝（18KO）。

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　表情には今まで以上に明るさが見えた。先に計量台に上がった中谷は一発パス。直前までヘアスタイルを整えたクエジャルも続いた。フェースオフでは25秒ほど睨み合い、最後にグータッチ。中谷から「マニャーナ！（明日ね）」とスペイン語で伝え、健闘を誓い合った。

　中谷は「凄い体調がいい。よく体重も落ちたので、もう凄く絶好調です」と万全。バンタム級転向後で一番かとの問いに「そうですね。一番初めの試合も良かったけど、今回は経験を重ねた上でこの体調をつくれたので、心の部分でもベストに仕上げられた」と完璧ぶりをアピールした。

　下半身を中心に筋肉量が増えたため、今回は「安心するため」と早めに減量に着手。「筋肉を落とさずつくれた」とパワーアップの実感もあるという。身長173センチの中谷は同級でも高い方だが、クエジャルも174センチ。過去最長身の対戦相手だ。この日も向かい合い「気持ちをしっかり持ってきているなという感じは伝わった。その気持ちも受けて勝利したい」と受けて立つ。