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無冠の「スター軍団」が悲願のリーグ制覇へ首位ターン 13戦無敗のジークスター東京が示した覚悟

ハンドボールのジークスター東京が、リーグH優勝に向けてレギュラーシーズンを首位で折り返した。前節まで10勝2分けで無敗を続けるジークスターは22日、アウェーで日本リーグ4連覇中の豊田合成ブルーファルコン名古屋と対戦。「絶対王者」に34-29と快勝して勝ち点を24とし、2位ブレイヴキングス刈谷に3点差をつけて悲願のリーグ制覇へ一歩前進した。豊田合成は勝ち点20で4位に後退。

ジークスター東京キャプテンの玉川裕康【写真:中戸川知世】
ジークスター東京キャプテンの玉川裕康【写真:中戸川知世】

ハンドボール・リーグH

 ハンドボールのジークスター東京が、リーグH優勝に向けてレギュラーシーズンを首位で折り返した。前節まで10勝2分けで無敗を続けるジークスターは22日、アウェーで日本リーグ4連覇中の豊田合成ブルーファルコン名古屋と対戦。「絶対王者」に34-29と快勝して勝ち点を24とし、2位ブレイヴキングス刈谷に3点差をつけて悲願のリーグ制覇へ一歩前進した。豊田合成は勝ち点20で4位に後退。

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 試合終了とともに、コート上に歓喜の輪ができた。チーム最多7得点の蔦谷大雅が司令塔の伊禮雅太と抱き合い、そこにエース部井久アダム勇樹が飛びつく。超満員3000人近い観客に見守られながら、新旧の日本代表選手たちが優勝したような喜びよう。それほど大きな、待望だった1勝だった。

「もう一歩踏ん張れば勝てるのに、これまでは勝ち切れなかった。当たり前のことを当たり前にやることを意識して、今日は勝つことができた」。勝利インタビューで玉川裕康主将は胸を張った。昨年も勝てていない相手。大きな壁を突破して、安どの表情をみせた。

 48回行われた日本リーグを発展的に再編し「将来的なプロ」を目指して昨年9月にスタートしたリーグH。「スター軍団」として毎年優勝候補にあがりながら、いまだ無冠のジークスターだけに、選手たちは「何としても初代王者に」「絶対に優勝」と口をそろえていた。

 初優勝に向けて結果だけを見れば順調だが、内容は決してよくなかった。前節の琉球コラソン戦はプレーが雑でミスも連発。24-21と勝ったものの、豊田合成戦に不安を残した。試合後にはコート上で円陣を作り異例のミーティング。重苦しい雰囲気の中、部井久は「俺は優勝したい!」と悲痛な叫びをあげたという。

 リーグHの日程が発表された時から「2・22」は大きな目標だった。優勝するために、豊田合成は絶対に越えなければならない壁。この日に向けて練習から集中し、気持ちを高めていった。移籍前のチームでタイトルを獲得した経験を持つ選手もいるが、全員が「ジークスターで優勝を」と気持ちを1つにした。

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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