ネリ、再起戦で亀田京之介に7回TKO勝利 井上尚弥にTKO負けから9か月、母国で大歓声浴びる
ボクシングの元2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が22日(日本時間23日)、母国でWBA&WBO世界フェザー級15位の亀田京之介(TMK)と124ポンド(約56.2キロ)契約のノンタイトル10回戦を行い、7回TKO勝ちした。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に敗戦してから9か月。再起戦を勝利で飾り、大歓声を浴びた。

ノンタイトル10回戦
ボクシングの元2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が22日(日本時間23日)、母国でWBA&WBO世界フェザー級15位の亀田京之介(TMK)と124ポンド(約56.2キロ)契約のノンタイトル10回戦を行い、7回TKO勝ちした。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に敗戦してから9か月。再起戦を勝利で飾り、大歓声を浴びた。
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序盤から積極的にパンチを繰り出した両者。初回にはネリが体勢を崩す場面もあったが、スリップと判定された。亀田は何度も「来いよ!」と言わんばかりに挑発。4回にネリの猛攻で亀田の足が止まると、メキシコの観衆が一気に沸いた。5回に亀田が右目上をカット。6回には左目上からも出血し、試合は一時中断した。決着は7回。ネリが2度のダウンを奪うと、レフェリーが試合を止めた。
ネリは山中慎介と2度戦い、いずれもTKO勝利したものの、2017年8月の初戦では薬物検査で陽性反応。18年3月の再戦では大幅な体重超過を犯し、WBC世界バンタム級王座を剥奪された過去がある。日本と因縁深く、昨年5月には井上との東京ドーム決戦で注目を浴びた。初回にダウンを奪うなど見せ場を作りながら、6回TKO負け。今回の亀田戦が約9か月ぶりの再起戦だった。
亀田京之介は興毅、大毅、和毅の亀田3兄弟のいとこ。ネリとは10日の顔合わせでひと悶着起こしていた。フェイスオフで互いの額と額がくっつくほどに接近。にらみ合いからネリが亀田の顔面をめがけて左拳を振り、続けて右腕も振り回した。どちらもヒットはしなかったが、興奮した様子の亀田も左手で挑発。スタッフが両者の間に入ったが、あわや乱闘となっていた。
メキシコの総合ニュースサイト「AMEXI」によると、ネリは「彼が俺に頭を近づけてきて、自分のスペースを侵害されたと感じたから反応しただけだ。相手が望むなら、それに応えるだけさ」と先に手を上げた理由を説明。「彼は傲慢で失礼な態度でやってきた。プレスカンファレンスの前に彼のビデオをいくつか見たんだ。対戦相手の胸ぐらをつかみ、投げつけていた。グローブなしで対戦相手を殴った動画もあった。だから心の中ではある程度準備はしていたよ」とも語ったという。
(THE ANSWER編集部)