イタリア地元紙は大坂の戦いぶりを「侍」と称賛

　テニスの4大大会・全豪オープン女子シングルスで日本勢初優勝を飾った大坂なおみ（日清食品）。28日に発表された世界ランクではアジア勢初となる世界ランク1位に輝いたが、イタリアメディアでは高みにたどり着いた大坂の戦いぶりを「侍」と絶賛している。

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　世界ランク2位となったペトラ・クビトバ（チェコ）との名勝負の末に、全豪を制覇した大坂。各国メディアが報じる中、イタリア地元紙「トゥット・スポルト」も特集を組んでいる。

　記事では「日本人の魂は苦境でこそ真価を発揮すると言われている。耐えるべき時、なおみは石になる。攻める時には、古のサムライの流儀で闘う、ピッチを1センチずつもぎ取る。ストロークは執念の音を響かせる。“日本刀”のようなラケットが上から下へ、凄まじい音を立てた。完璧な鋼鉄を想起させた」とつづっている。

　劣勢時には静かに耐え、一撃必殺のストロークを際どいコースに打ち込む大坂のパフォーマンスについて独特の表現で称賛。ハイチ人の父親と日本人の母親を持ち、大阪府で生まれ、ニューヨークで育ったコスモポリタンだが、その戦いぶりは侍を彷彿させたという。

「女性のサムライ、若きオオサカは月曜日、ランキング1位の座に就く。女子テニスが探し求めていた、新たな牽引者となるだろう」

　21歳で女子テニス界の頂点にたどり着いた大坂。情熱の国のメディアはその戦いぶりに日本らしさを感じていた。