悲劇のクビトバが演じた100万に1つの奇跡 感動スピーチに称賛の嵐「泣いてしまうよ」
テニスの4大大会・全豪オープンは26日、女子シングルス決勝で世界ランク4位・大坂なおみ(日清食品)が同6位ペトラ・クビトバ(チェコ)に7-6(7-2)、5-7、6-4で破り、日本人初優勝の偉業を果たした。惜しくも敗れたクビトバは16年に自宅で強盗の襲撃に遭い、利き手の左手に重傷を負う選手生命の危機を乗り越え、決勝の舞台に立っていた。「ラケットももう一度、握ることができるかわからなかった」という感動のスピーチに、世界のファンから「美しき復活だ」など称賛の嵐が巻き起こっている。
強盗に遭い利き手重傷も…大会公式は「100万に1つ」と復活劇を称賛
テニスの4大大会・全豪オープンは26日、女子シングルス決勝で世界ランク4位・大坂なおみ(日清食品)が同6位ペトラ・クビトバ(チェコ)に7-6(7-2)、5-7、6-4で破り、日本人初優勝の偉業を果たした。惜しくも敗れたクビトバは16年に自宅で強盗の襲撃に遭い、利き手の左手に重傷を負う選手生命の危機を乗り越え、決勝の舞台に立っていた。「ラケットももう一度、握ることができるかわからなかった」という感動のスピーチに、世界のファンから「美しき復活だ」など称賛の嵐が巻き起こっている。
身長182センチの長身を生かした鋭いサービスと鮮やかなストロークで大坂と名勝負を繰り広げたクビトバ。フルセットの死闘の末、3度目のグランドスラム優勝は果たせず、試合後、ベンチに戻るとひっそりと涙を流す姿が大会公式映像に捉えられていた。しかし、ロッド・レーバー・アリーナの観衆1万5000人は華麗なプレーと試合後の感動的なスピーチに称賛の嵐を送っている。
全豪オープン公式ツイッターでは試合後の声を震わせながらのクビトバのスピーチ動画とともに「もう一度ラケットを握ることができるかどうかさえ分からなかった」という感動的な一文を紹介した。
チェコ出身の28歳は16年リオデジャネイロ五輪で銅メダル獲得後、同12月に悪夢の事件の被害者とななった。刃物を持って自宅に押し入った強盗の襲撃に遭い、利き手の左手に重傷を負った。選手生命の危機に立たされたが、神経を修復する手術を受け、翌年の全仏オープンで復帰。コツコツと地道にツアーで感覚を戻し、メルボルンの地で完全復活をアピールすることとなった。