「女子なのにボクシング」はもう古い 井上尚弥杯に中学3連覇の逸材キラリ「最高!って感じ」
アマチュアボクシングの第1回井上尚弥杯ジュニア・チャンピオンズリーグ(JCL)国際親善大会が12日、東京・後楽園ホールで行われた。次世代のジュニアボクサー育成が目的で初開催され、日本、韓国、中国の選手たち130人が参加。65試合が行われ、U-15女子50キロ級に出場したJCL3連覇中の山下夢さん(KG大和)は杉原紅空さん(大橋)に2回0分12秒KO勝ちした。
第1回井上尚弥杯
アマチュアボクシングの第1回井上尚弥杯ジュニア・チャンピオンズリーグ(JCL)国際親善大会が12日、東京・後楽園ホールで行われた。次世代のジュニアボクサー育成が目的で初開催され、日本、韓国、中国の選手たち130人が参加。65試合が行われ、U-15女子50キロ級に出場したJCL3連覇中の山下夢さん(KG大和)は杉原紅空さん(大橋)に2回0分12秒KO勝ちした。
目いっぱい拳を振った。中学3年の山下さんは開始早々、ワンツーでダウンを奪取。2回も距離を詰めて勝ち切った。「練習したことをもっといっぱい出したかったなというのが正直な感想ですね」。反省が口をついたが、聖地・後楽園ホールのリングは2回目。「めっちゃ緊張しました」と初々しく笑った。
「最初は護身術のためだった」と格闘技好きの母に勧められ、小学3年でキックボクシングを始めた。特段の勇気が必要だったわけではなく、「楽しそう」と好奇心旺盛にスタート。うまく打てなかったパンチを磨くため、小6でボクシングを始めた。
「痛いこともあるけど、楽しいです。他の競技って0対10になったら『無理だ』ってなるけど、ボクシングは1発当てれば逆転できるから楽しいです。練習も楽しい。良いスパーリングができた時とか、練習通りの動きができた時が一番嬉しいですね」
JCL全国大会で中学3連覇。中には子どもがボクシングをすることに抵抗感を持つ母親もいるが、「いや、うちはもう『行け行け! ゴーゴー!』って感じですね」と笑う。周囲の友だちから「女子なのに格闘技?」なんて言葉はなく「かっこいい!」と言われた。一昔前の価値観は完全に過去のものだ。