全日本フィギュアで大逆転劇 風邪をひきSP14位→3位表彰台の壷井達也「自分も今、信じられない」
フィギュアスケートの全日本選手権は21日、大阪・東和薬品RACTABドームで男子フリーが行われた。ショートプログラム(SP)14位の壷井達也(シスメックス)は173.34点、合計247.31点で3位となり、大逆転の表彰台を掴んだ。1週間前から風邪をひき、万全の体調ではなかったが「自分も今、この場にいられることが信じられない気持ち」と素直な思いを口にした。
全日本フィギュア・男子フリー
フィギュアスケートの全日本選手権は21日、大阪・東和薬品RACTABドームで男子フリーが行われた。ショートプログラム(SP)14位の壷井達也(シスメックス)は173.34点、合計247.31点で3位となり、大逆転の表彰台を掴んだ。1週間前から風邪をひき、万全の体調ではなかったが「自分も今、この場にいられることが信じられない気持ち」と素直な思いを口にした。
SPではミスが相次ぎ、14位からの巻き返しを狙ったフリー。冒頭の4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプはバランスを崩すミスがあったが、続く4回転サルコー、3回転アクセルときっちり成功。後半のジャンプも決めて「道化師」を演じ切った。キス・アンド・クライで得点を確認すると、中野園子コーチらとともに驚きの表情を浮かべた。
「冒頭ミスはありましたけど、流れを切らさず自分の演技を出し切れた」と胸を張る。1週間前に風邪をひき、最後の追い込みはできず。「毎回練習を積めるのがベストですけど、そうはいかない部分もある。自分が果たしてどれだけ根性で乗り切れるかというチャレンジをしていた」。SPの結果を受けて開き直り、大逆転劇につなげた。
11月のグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯でも自身初の表彰台となる3位。着実に進化を遂げてきた。年明けの国際大会に派遣されることが一つの目標。「結果的に持てる力をすべて出して、3位という結果が得られたことに満足している」と話した。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)