井上尚弥の挑戦者&武居由樹の負傷「選手は死に物狂い」 興行主は理解「甘い世界じゃない」
元世界王者の大橋会長は理解「井上も怪我のあと『やる』と…」
14日の延期発表から負傷のニュースが続き、大橋会長は「グッドマンもそうですが、勝ちにいくために強くなるか、怪我をするかギリギリの練習をしています。選手の気持ちもわかります」と理解。相手陣営によると、グッドマンも「絶対に行く」と強い意思を持っていたが、周囲が止めたという。自身も世界王者だった大橋会長は選手たちの気持ちを受け止めた。
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「武居はやると言っていたけど、全くそんな状態ではありませんでした。それで勝てるほど甘い世界じゃない。それはファンにも失礼です。今回は正しい決断だと思います。勝ちに行くか、怪我か。選手はみんな死に物狂いです。
本当にボクシングは難しい。気を付けて(負荷を落とせば)『勝つ気があるのか』と言われてしまう。グッドマン側の要望もすぐに理解しました。井上もフルトン戦前に怪我をしても『やる』と言っていました。でも、この先を見ることができなくなってしまうかもしれません」
武居は那須川天心(帝拳)との将来的な対戦が期待されたが、「今は治して復帰することしか考えていない。そこは言う資格はない」と多くを語らず。大橋会長は「(那須川戦は)具体的な計画はない。もともと入っていない。そこで下手な試合をするのが一番嫌です。昔ならあばらが折れてでもやるけど、そういう時代ではありません。選手はやると言いますが、こちらが止めないといけない」とした。
井上戦はスーパーバンタム級の世界ランカーからリザーバー2人を調整中。興行に出場し、メインイベントに不測の事態があれば代役となる。今後はリザーバーを常設する構えで、大橋会長は「万全を期さないといけない。できることはこれしかない」と強調。武居は「強くなって戻ってきます」と再出発を誓った。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)