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将来のなでしこジャパンを担うのは― 18歳以下クラブNO1決定戦は日テレが4年ぶりV

リトルなでしこ5人を擁する日テレが逆転勝ちした【写真:山田智子】
リトルなでしこ5人を擁する日テレが逆転勝ちした【写真:山田智子】

監督からの猛ゲキに発奮、逆転で4年ぶり8度目優勝

「このプレーを見て、お客さんは残念に感じると思う」

 ハーフタイム、古川将大監督の激に、「最後の試合がこのまま終わったら絶対に後悔する。前半は球際の部分など、気持ちで負けていた部分があった。そこは変えられる思ったので、後半は気持ちを込めて臨みました」(松田)と奮起。ポジションをCBから本来のSBに戻した松田が積極的なオーバーラップで前への推進力を高めると、左サイドを起点にチャンスが生まれはじめる。

 61分、左サイドから連動した守備でボールを奪うと、土方麻椰(中2)がドリブルで持ち上がり、ペナルティエリアのやや外からミドルシュート。ボールはGKの指先をかすめゴール右上を射抜き、試合を振り出しに戻した。

 昨年11月に行なわれたU-17女子ワールドカップウルグアイ大会でベスト8入りしたU-17日本代表(リトルなでしこ)5人を擁し、経験で上回る日テレは、ここから本来の試合巧者ぶりを発揮。卓越したパスワークでボールを支配し、シュートシーンを作り出す。

 すると75分、木下桃香(同1年)のサイドチェンジを木村彩那(中学3年)が落とし、走り込んだ大山愛笑(同2年)が思い切り良くロングシュートを放つ。これが相手GKの背中に当たってゴールに吸い込まれ、日テレが2-1で逆転勝利。大会5連覇を果たした2014年以来となる4年ぶり8度目の優勝を飾った。

 また、決勝に先立ち行なわれた3位決定戦では、U-18日本代表候補の原海七(高校3年)を擁するINAC神戸レオンチーナが、初出場のノジマステラ神奈川相模原ドゥーエに2-1で競り勝ち、クラブ初の3位に入った。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)


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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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