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将来のなでしこジャパンを担うのは― 18歳以下クラブNO1決定戦は日テレが4年ぶりV

「第22回全日本U-18女子サッカー選手権大会JOCジュニアオリンピックカップ」は7日、J-GREEN堺(大阪府堺市)で最終日を迎え、なでしこリーグ、リーグ杯、皇后杯のシーズン3冠を達成した日テレ・ベレーザの下部組織、日テレ・メニーナが4年ぶり8度目の栄冠に輝いた。

日テレ・メニーナが4年ぶり8度目の栄冠に輝いた【写真:山田智子】
日テレ・メニーナが4年ぶり8度目の栄冠に輝いた【写真:山田智子】

シーズン3冠のベレーザの下部組織、メニーナが頂点に

「第22回全日本U-18女子サッカー選手権大会JOCジュニアオリンピックカップ」は7日、J-GREEN堺(大阪府堺市)で最終日を迎え、なでしこリーグ、リーグ杯、皇后杯のシーズン3冠を達成した日テレ・ベレーザの下部組織、日テレ・メニーナが4年ぶり8度目の栄冠に輝いた。

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 18歳以下の女子クラブチームの頂点を決定する同大会は、同時期に開催されている「全日本高等学校サッカー選手権」に注目度では一歩譲るものの、これまでに年代を問わず数多くの日本女子代表選手を輩出するなど競技レベルでは引けを取らない。現在なでしこジャパン(日本女子代表)の一員として活躍する長谷川唯、籾木結花(ともに日テレ・ベレーザ)は中学生時代からこの大会に出場し、得点王に輝いている。今年の大会にもなでしこジャパンの高倉麻子監督や各年代別代表監督やスタッフが、“なでしこの蕾たち”の視察に訪れていた。

 前回大会の覇者のジェフ市原・千葉レディースU-18、4位の浦和レッズレディースユースが関東予選で姿を消す波乱の中、昨年準優勝のセレッソ大阪堺ガールズと昨年3位の日テレ・メニーナは順当に決勝の舞台に勝ち上がった。

 トップチーム同様、ボールを保持しながら主導権を握るスタイルの日テレに対し、「立ち上がりの15分は守備の強度をかなり意識した」という岡本三代監督のプラン通り、C大阪が高い位置からプレッシャーをかけて先制に成功する。前半8分、「2トップで声を掛け合って奪えるよう狙っていた」と話すFW百濃実結香(高校1年)がアンカーの菅野奏音(同3年)にプレッシャーをかけてボールを奪取。ドリブルでペナルティエリアへ侵入すると、右足を振り抜いてネットを揺らす。

 一方の日テレは「相手のプレッシャーに慌ててしまい、ビルドアップではなくダウンしてしまった。前半はそこを改善することができなかった」とキャプテンの松田紫野(同3年)が振り返ったように、リズムを取り戻せないまま前半を終えた。

 ともに先発選手の平均年齢が15.6歳と中学生も多い両チームだが、ここ一番で意地を見せたのはこの試合が最後となる高校3年生だった。

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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