すき焼き、ツナマヨ、日本人の敬意 3季ぶりGP復帰の親日家ブラウンに聞いた「私が日本を愛する理由」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は8日、東京・代々木第一体育館で男子ショートプログラム(SP)が行われた。3季ぶりにGPシリーズに参戦している29歳のジェイソン・ブラウン(米国)が演技後にインタビューに応じ、日本への愛や羽生結弦さん、宇野昌磨さんから学んだことを明かしてくれた。前後編でお届けする前編では「日本を愛する理由」について。(取材:THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)
インタビュー前編「私が日本を愛する理由」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は8日、東京・代々木第一体育館で男子ショートプログラム(SP)が行われた。3季ぶりにGPシリーズに参戦している29歳のジェイソン・ブラウン(米国)が演技後にインタビューに応じ、日本への愛や羽生結弦さん、宇野昌磨さんから学んだことを明かしてくれた。前後編でお届けする前編では「日本を愛する理由」について。(取材:THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)
――NHK杯、SPは77.08点の10位という結果に。今日の演技を振り返って。
「もっとよく滑れたらいいなと思うけれど、日本のお客さんの前で演技できて嬉しかったので、そういう意味では充実しているよ! でも、もう少し良い演技ができれば……」
――3季ぶりのGPシリーズ参戦。NHK杯出場が決まった時の気持ちは。
「本当にワクワクしました! 私にとって新しいこと。感触を取り戻して、プログラムも滑りこんでいるけれど、日本で大会に出られるのは本当に特権だと思っています」
――多くの日本ファンが米国の国旗を手に応援していた。会場の雰囲気は。
「比べものにならないよ! 自分にとって日本での最初の大会が、この代々木だった。2015年の国別対抗戦。それからまだ自分が選手を続けていられるのも嬉しいし、氷の上で自分が好きなことができるのも嬉しい。だから、それが当たり前に思わないようにって自分に言い聞かせているんだ」
――SNSでも日本語で発信するなど、かなり前から日本語を勉強している。なぜ学ぼうと思ったのか。
「アリガトウゴザイマス! 最初のジュニアグランプリシーズンで、軽井沢の大会に出場した時(2010年のJGPSBC杯)、軽井沢が凄く気に入ったんだ。次に日本に来る時に、少しは日本語が話せればファンとコミュニケーションが取れると思ったのがきっかけです。多くは独学で学んできました。本で勉強したり、大学でも2年ほど勉強して、家庭教師とも学んだかな」
――日本文化の好きなところや、好きな食べ物について教えてください。
「オォォォウ……(好きなものがありすぎて)ソーハード。すき焼き、ツナマヨおにぎり……。でも好きな文化としては、スケート競技の中で、お客様が凄くリスペクトしてくださるし、競技を愛してくださること。どんな選手でも、良い時も悪い時も常に応援してくれる。ひどい滑りの時も、最後まで滑り切る力をくれるのが、日本のファンの方は凄いと感じるね」
――日本のファンもあなたの演技を待っていた。どんな姿を見せたいか。
「私がいかにこのスポーツを愛しているか、大好きか。皆さんへの感謝の気持ちを、自分の滑りから感じ取ってほしいなと思います。ここにきて、競技に参加して演技ができるありがたさ。彼らのためにやっているということが伝わればいいな」
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)