極限状態プロテストで謝罪「取材対応できず…」 5度目で涙の合格、22歳六車日那乃に表れた人柄
合格圏内なのに「落ちたような気分というか…」
「(3日目終了時は)合格圏内にいたのに落ちたような気分というか、すごく不安でした」
また今年も……のマイナス思考に打ち勝てたのは、周囲のエールのおかげ。特に師事する辻村明志コーチからかけられた「絶対やるぞ」の声に勇気づけられた。
プロになるまで回り道こそしたが、プレーヤーとしては確実に成長を実感している。「ショットも安定してきたし、試合に出ても悪いところから巻き返すこともできたりしてきた」。指導者に頼り切りではなく、自分で考える機会も多くなったという。
1度目のプロテストに落ち、スイングすることすら怖くなった。「普通に打てるまでは大変だったなって思います」。今年度は1次予選からの受験者総人数695人で、合格率3.7%の難関。毎年たった1打届かず涙する選手もいる。めげずに毎年立ち向かい続けたからこそ、今がある。「せっかく掴んだ資格なので、上田桃子さんのようなトッププロになっていきたい」。撮影に応じる22歳の表情は、屈託のない笑顔に変わっていた。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)