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「日本の成長には大学の協力必要」 世界を目指すハンドボール新監督の願い「私がコーチなら…」

若手育成に定評、ジローナ監督「日本にはスピードある楽しみな若手が多い」

 スペインの強豪バルセロナで育成年代の強化を担当するなど、若手を育てることに定評のあるジローナ監督。「日本にはスピードある楽しみな若手が多い」と話すなど、代表選考の対象も大学生や高校生にまで及んでいる。「日本代表がステップアップするには、大学との協力が必要になる」とも話した。

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 若手育成が得意なだけに、大学の強化も気がかり。「大学の監督たちには感謝するし、大変な努力をしていると思う」と評価しながらも「1人のコーチが多くの選手を指導することは難しい。選手数を制限して20人くらいにすれば、ボールを触る回数も増えるし、指導もやりやすくなる」と私見を口にした。

 若手選手を育てるために、来月には指導者セミナーも計画している。来年1月の世界選手権には、今合宿のメンバーに欧州組を加え、さらに大学生も招集する予定。「まずは日本代表と大学との連携が重要」と代表チーム作りに大学が欠かせないことを強調した。

 ユース、ジュニア世代でアジアを制した今の大学生、高校生には将来期待される選手が多い。日本協会の荷川取義浩ハイパフォーマンスディレクターも「今後は大学と代表の日程もすり合わせていきたい」とジローナ監督からの要請を受けて話した。

 新監督のもと、新たなスタートを切る「彗星ジャパン」。今合宿参加メンバー20人のうち、パリ五輪組は玉川裕康主将(29=ジークスター東京)ら5人だけだ。ジローナ監督は世界選手権を「ロス五輪に向けて、しっかり踏み出さないといけない最初の一歩」と位置付け「目標は1次リーグ突破」と宣言。ロスへの戦いが始まる。(荻島弘一)

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)


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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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