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「ロス五輪は最低8強」「アジアで勝つのは当たり前」 ハンド日本の会長が自信にみなぎるワケ

新生代表の主将・玉川裕康「チャンスがあれば挑戦したい」

 新生日本代表の中心になるのが、パリ五輪代表で唯一代表に名を連ねているジークスター東京の玉川裕康(29)だ。この日もチーム最多タイのフィールドゴール5得点で36-23の大勝に貢献。安定したポストプレーと強固な守備で、存在感を増している。

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 パリ五輪後に日本代表の主将を任され、チームでも主将に就任したことを好調の理由に挙げた。「代表は若い選手も多いし、自分がそういう立場になったのは意識します」。国士舘大時代から代表に名を連ねてきた大型ポストが、メンタル面の成長で覚醒した。

 若手からの刺激もあった。パリ五輪では同じポストの吉田守一とともに活躍。海外でプレーし、今季フランスの強豪ナントに移籍した23歳のプレーに接して「守備では負けていない自信はあったけれど、攻撃面では学ぶことも多かった」と振り返った。

 パリ五輪は1次リーグ5戦全敗、結果的に12チーム中11位という成績に終わった。もっとも、初戦では強豪クロアチアを終了間際までリードし、スペインには4点差、スロベニアには1点差と欧州勢と戦えることは示した。玉川は「勝負にならないなら別だけど、勝てる試合もあっただけに悔しい」。屈辱を晴らす場は4年後のロス。若手の台頭に「代表にいるだけで大変だとは思うけれど、チャンスがあれば挑戦したい」とベスト8以上を目指して話した。

 リーグHを精力的に視察するジローナ監督だが、4年後を見据えて大学生や高校生にも注目する。世界的な強豪バルセロナで若手育成の手腕を発揮した指揮官への期待は大きい。パリ五輪後に抜擢された若手とパリ五輪組が融合して目指す来年1月の世界選手権へ。「世界のベスト8」のノルマ達成へ、彗星ジャパンが本格的に動き出す。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)


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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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