中谷潤人、衝撃TKOから一夜明け会見「一睡もせずに寝不足」 観客熱狂させ「気持ちよくできた」
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が15日、2度目の防衛成功から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナで同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回2分59秒TKO勝ち。プロ77戦でダウンが一度もない相手から2度ダウンを奪う衝撃的勝利。世界的評価を受ける次代の最強ボクサーが試合を振り返った。
都内で会見
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が15日、2度目の防衛成功から一夜明け、都内で会見した。前夜は東京・有明アリーナで同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回2分59秒TKO勝ち。プロ77戦でダウンが一度もない相手から2度ダウンを奪う衝撃的勝利。世界的評価を受ける次代の最強ボクサーが試合を振り返った。
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中谷は傷のない綺麗な顔で会見し「一睡もせずに寝不足です」と苦笑い。「歓声は聞こえていたし、気持ちよくできた。サウスポーに対して練習してきたことが出せた。多少の筋肉痛はあるけど、怪我はない」と説明。「周りの人にもパンチの音が凄かったと言ってもらえる。そこはプラスに捉えたい。練習はスピード感もバンタム級で増している。タイミングをより意識しながら練習している。そこで倒せるパンチが生み出せているのかなと」と振り返った。
「体重はバンタム級3戦目でよりフィットしているというより、若干きつくなりつつある。そこは節制して良いコンディションをつくれると思う。目標のためにバンタム級でやりたいことをやりたい」
前夜は6回残り1分30分、強烈な左オーバーハンドから10連打。腹ばいに倒し、再開後もフック、アッパー、ボディーと全方位から攻めた。残り7秒。粘る相手の視界をジャブで塞いだ瞬間、長い左ストレートを爆発させ、TKO勝ちを飾った。2日間に渡って行われた日本初となる1興行7つの世界戦興行。大トリで1万1000人のファンを沸かせた。
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「初回に左がいいタイミングで当たった。サウスポーなのでアジャストに時間はかかったけど、より勉強しながら時間を取れたのでコントロールしながらやっていけた」
中谷は2月に3階級制覇を達成し、7月の前戦でもわずか157秒の衝撃KO勝ち。世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」は9位につけ、2位の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に次ぐ世界的な評価を受ける。目標のPFP1位や井上戦実現にも近づいた。
バンタム級の他3つの世界王座はWBAに堤聖也、IBFに西田凌佑、WBOに武居由樹が就き、日本人が独占。中谷はWBA王者だった井上拓真との統一戦が期待されたが、13日に堤が王座を奪った。中谷は他団体王者との統一戦を希望している。
「やっぱり前から言っている統一戦が目標。そこを期待してもらえるように今後もいいパフォーマンスをしたい。いい形で試合を終えてよかった」と希望。この日は自身の前に会見した堤に「強すぎ」と言われたことに「ありがとうございますという気持ちでいっぱいです」と謙虚に笑った。今後は応援してくれた人に挨拶回りなどを予定しているという。
(THE ANSWER編集部)