紀平梨花は「8.01点差」を埋められるか NHK杯再現へ、勝つべきは“自分との闘い”
グランプリ(GP)ファイナル女王の紀平梨花(関大KFSC)が、どんな凱旋演技を見せてくれるか注目が集まったフィギュアスケート全日本選手権女子ショートプログラム(SP)。だが、期待とは裏腹に16歳は武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒して精彩を欠き、68.75点の5位と出遅れた。SPはミスが許されない。そこで大きな得点源を失っては、伝家の宝刀を持つ新星でも後れを取るのはしかたがなかった。原因は分かっている。問題はスケート靴だという。本来なら交換すべき時期を迎えている古い靴をテープでぐるぐる巻きにして補強しながら履いていることで、その調整具合がジャンプに影響を及ぼしているからだ。
全日本選手権逆転Vへ、靴の調整に苦しんだSPから巻き返せるか
グランプリ(GP)ファイナル女王の紀平梨花(関大KFSC)が、どんな凱旋演技を見せてくれるか注目が集まったフィギュアスケート全日本選手権女子ショートプログラム(SP)。だが、期待とは裏腹に16歳は武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒して精彩を欠き、68.75点の5位と出遅れた。SPはミスが許されない。そこで大きな得点源を失っては、伝家の宝刀を持つ新星でも後れを取るのはしかたがなかった。原因は分かっている。問題はスケート靴だという。本来なら交換すべき時期を迎えている古い靴をテープでぐるぐる巻きにして補強しながら履いていることで、その調整具合がジャンプに影響を及ぼしているからだ。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
トリプルアクセルを跳ぶには少しきつめに、それ以外のジャンプはきつめにテープを巻く必要があると本人が解説するが、その微妙なさじ加減の調整がSPでは上手くいかず、不安要素を抱えたままで試合に臨んでしまった。
「いつも通りリラックスして緊張もしなかった。今回のトリプルアクセルの失敗は靴の調整ができなかった自分が悪い」と、演技直後から靴の調整ミスを嘆いていたほどだ。
使用頻度限界オーバーの靴を使わざるを得ないリスクを持ちながらの戦いを強いられ、かつ、試合では6分間練習後から自分の出番までの短時間で微調整を強いられるという、紀平自身も未知の経験だった。それでも、この全日本で勝利を掴むためにはやるしかない。どのタイミングで何をするべきかを見極めながら、23日のフリーでも自分との闘いを制してリンクに立つことになりそうだ。
22日の公式練習では何本かジャンプを跳んではテープを巻き直す場面を何度も目撃した。調整具合の手応えがあったようだ。この日の公式練習でトリプルアクセルを14本跳んで、そのうち11本も成功させていた。