女子ゴルフで偶然の“双子コーデ”「同じですね」 快進撃21歳・竹田麗央が和む会話から首位浮上
女子ゴルフの国内メジャー大会、日本女子オープン第3日が28日に茨城・大利根CC西C(6845ヤード、パー72)で開催された。首位と5打差で出た竹田麗央(ヤマエグループHD)は7バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダー。山下美夢有(加賀電子)と並び首位に立った。今季はプロ初Vを含む6勝で、ソニー日本女子プロ選手権も勝って国内メジャー初制覇を達成。1988年のツアー施行以来2人目となる日本女子プロ、日本女子オープンの同一年優勝を目指す。
日本女子オープン第3日
女子ゴルフの国内メジャー大会、日本女子オープン第3日が28日に茨城・大利根CC西C(6845ヤード、パー72)で開催された。首位と5打差で出た竹田麗央(ヤマエグループHD)は7バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダー。山下美夢有(加賀電子)と並び首位に立った。今季はプロ初Vを含む6勝で、ソニー日本女子プロ選手権も勝って国内メジャー初制覇を達成。1988年のツアー施行以来2人目となる日本女子プロ、日本女子オープンの同一年優勝を目指す。
スタートの1番パー4。竹田はティーグラウンドで同組の安田祐香と顔を見合わせた。
「同じですね(笑)」
偶然にも紺のシャツ、白のスカート、インナー、キャップと同じ配色のコーディネートだったからだ。
和む会話から、ラウンドが始まるとプレーに集中。ラフは深いがフェアウェーが広く、長いコースは「距離が出る自分にプラス」と捉え、気持ち良くドライバーを振り続けた。そして、「いいストロークもできていました」の言葉通り、7バーディーをゲット。最終18番パー4で2つ目のボギーを叩くも「今日は5アンダーを目指していたので、良かったです」と声を弾ませた。
今季は海外遠征も含めて連戦状態。ケアのため「月曜日は練習を休むようにしている」と言ったが、今週は初めてプレーするコースだったため、練習ラウンドに費やしたという。その分、食でスタミナをつけるべく「今週はもう2回、焼き肉に行きました」と明かした。大好きな巨人がセ・リーグ優勝マジック1にしたことでも、テンションを上げている。
「優勝するのが楽しみです。坂本勇人選手が好きです(笑)」
今季、快進撃を続ける21歳。「ツアー初優勝を挙げたシーズンでの6勝」は1989年の小林浩美(現日本女子プロゴルフ協会会長)以来2人目で、2度にわたって2週連続優勝を飾っている。「同一シーズンで2度の2週連続優勝」は2015年のイ・ボミ、19年の鈴木愛以来3人目だ。
最終日は首位から新たな記録挑戦となる。1988年のツアー施行後では、19年の畑岡奈紗だけがマークしている同一年での日本女子プロ、日本女子オープンの2冠だ。施行前には樋口久子が7度達成しているが、群雄割拠となった現在の国内女子ツアーでは文字通り、快挙となる。
それでも、竹田は淡々と言った。「最後まで諦めずにプレーしたいです」。メジャーの設定ゆえに楽に勝てないことは分かっている。自分を信じ、持てる力を発揮してツアー史に名を刻む決意だ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)