フェザー級で10戦全勝の英国人ボクサー

　ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）は3日に行われた元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー（アイルランド）との4団体防衛戦に7回TKO勝ちした。将来的なフェザー級転向も期待される中、英国で無敗の同級ボクサーが反応。「俺らは階級を上げるか下げるかして、全力で彼を避けないといけないな」と苦笑しながら「彼は完璧なボクサーの一人」と最大級の敬意を示している。

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　ドヘニーに初のTKO負けを味わわせた井上。7回に強烈なボディーを浴びせるなど、ドヘニーの腰を負傷させたシーンが衝撃を与えた。井上自身は慎重な姿勢も見せているが、海外からは早期のフェザー級転向を望む声がある。

　井上の試合を受け、英専門メディア「ESBRボクシング」公式YouTubeチャンネルはフェザー級で10戦全勝（7KO）の英国人ボクサー、マスード・アブドゥラにインタビュー。質問者から「フェザー級に上げてくる可能性のあるボクサーとしてナオヤ・イノウエがいるけど……」と聞かれたアブドゥラは「すでにフェザー級に上げたのか？」と逆質問した。

　あくまで転向の可能性があることが示されると、笑いながら「もし彼が（フェザー級に）転向してきたら……マジか。俺らは階級を上げるか下げるかして、全力で彼を避けないといけないな。彼は本物だよ」と戦う前からお手上げの様子だ。

　さらに井上の印象を聞かれると「彼は完璧なボクサーの一人。批判をするのが難しいよ。凄すぎる。それに、恵まれたパワーも持っているよね。リング上での振る舞いから、自身に満ち溢れていることが見て取れるよ」と最大級の賛辞を述べている。