山口茜、頂上決戦制して連覇 ライバル撃破のカギとなった“逆転現象”とは?
守る山口と、攻める奥原――。いつもとは異なる展開が、勝敗を分けた。全日本総合バドミントン選手権大会は2日に駒沢体育館で最終日を迎え、女子シングルス決勝は、世界ランキング2位の山口茜(再春館製薬所)が2-1(21-16、17-21、21-11)で同5位の奥原希望(日本ユニシス)を破って連覇を飾った。
山口が奥原との頂上決戦を制して連覇達成
守る山口と、攻める奥原――。いつもとは異なる展開が、勝敗を分けた。全日本総合バドミントン選手権大会は2日に駒沢体育館で最終日を迎え、女子シングルス決勝は、世界ランキング2位の山口茜(再春館製薬所)が2-1(21-16、17-21、21-11)で同5位の奥原希望(日本ユニシス)を破って連覇を飾った。
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山口は、ネット前からの強打を返すなど、多くのスーパーレシーブを見せた。最後は、強打を返して形勢逆転に成功した山口がスマッシュ。アウトと判定されたが「(観戦者のことも考えると)どうなのかなと思うけど、ギリギリでも(ラインに)かすっていればイン。点差はあったけど、いつ追い上げられるか分からない。どんな1点でも欲しかった」と話した山口がチャレンジ(映像検証による再判定)に成功し、最後のポイントを奪った。
敗れた奥原は「いつもは茜ちゃんが攻めて、私が守る展開だけど、今日は、私が攻めて、茜ちゃんが守る展開が多かった。攻撃面で良いところは出たけど、最後の詰めが甘くて、ミスが多く、ファイナルゲームは流れをつかむことができなかった」と試合を振り返った。
攻守の逆転現象が、ポイントだった。勝った山口は「シングルスは(自分から)攻めるのを少し我慢するというのをテーマにして来て、上手くできたかなと思う」と手ごたえを示した。攻め急いで不利な状況を作ってしまう課題に取り組んだ大会だ。しかし、過去には、同じテーマを持っていても競ったり、リードを奪われたりすると、攻めなければ追いつけないという意識が生まれ、我慢しきれない試合もあった。「あまり勝つ自信はなくて、試合前はボコボコにされるんじゃないかと不安もあった」と話した奥原戦でやり切れるかどうかが問題だったが、準々決勝でヒントを得た。