【名珍場面2018】日本、悲劇の敗戦直後の“感動の1枚”に海外反響「胸が張り裂け、心温まる」
12月を迎え、様々な競技で盛り上がりを見せたスポーツ界を連日、振り返る「名珍場面2018」。今回は世界を熱狂させた6~7月のサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会。日本代表は前評判を覆して16強に進出し、決勝トーナメント1回戦で優勝候補ベルギーから一時2点のリードを奪う死闘の末に逆転負けで散った。敗戦直前に撮られ、海外で話題を呼んだ「1枚の写真」とは――。
「スポーツ界の名珍場面総集編」―7月のW杯で敗退後に話題を呼んだ1枚の写真
12月を迎え、様々な競技で盛り上がりを見せたスポーツ界を連日、振り返る「名珍場面2018」。今回は世界を熱狂させた6~7月のサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会。日本代表は前評判を覆して16強に進出し、決勝トーナメント1回戦で優勝候補ベルギーから一時2点のリードを奪う死闘の末に逆転負けで散った。敗戦直前に撮られ、海外で話題を呼んだ「1枚の写真」とは――。
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あの瞬間、夜明け前の日本が言葉を失った。7月2日、W杯決勝トーナメント1回戦のベルギー戦、2-2で迎えた後半49分だった。CKのチャンスが一転、カウンターを食らった。GKクルトワのパスから始まった電撃的な速攻。右サイドからのクロスがゴール前のMFシャドリに送られた。DF昌子源が懸命に足を伸ばし、GK川島永嗣がセーブを試みたが、無情にもゴールネットを揺らされた。
後半立ち上がりに2点を先取し、大番狂わせを予感させながら追いつかれ、最後はまさかの形で痛恨の1点を献上。一方で勝利を確信し、ゴール脇でシャドリをもみくちゃにして歓喜の輪を作るベルギーイレブン。その手前に、川島と昌子の姿があった。明と暗が分かれるコントラスト。それでも、立ち上がれずにいた昌子の右手を川島が引っ張り、再び前を向こうとしている瞬間だ。
なんとも印象的なシーンに脚光を浴びせたのは、英公共放送「BBC」の番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」公式ツイッターだった。実際の1枚を公開。投稿では「ベルギーに3点目を決められた際にエイジ・カワシマはゲン・ショウジに手を差し伸べる。胸が張り裂け、かつ心温まる、今日の試合からの一枚だ」とつづり、世界のサッカーファンに日本が最後まで示した闘志を伝えていた。
米スポーツ専門局「FOXスポーツ」も「勝利への興奮、敗北への苦しみ」とツイートし、同様の画像を紹介した上で情緒的に伝え、海外ファンも「素晴らしい試合での素晴らしい写真」という声のほか、「日本は勝利に値していた」「シミュレーションがない試合を見るのは気持ち良い」という称賛の声が上がり、大きな反響を呼んでいた。
大迫勇也の半端ない弾、本田圭佑の3大会連続ゴールに加え、客席のごみ拾いを行ったサポーターなど、あらゆる印象を残した日本。選手はJリーグ、海外組などに分かれ、それぞれの道を歩み、日本代表は森保一監督の下、再出発した。堂安律、中島翔哉、南野拓実ら新戦力が躍動し、年内5戦を4勝1分けで乗り切り、無敗でアジアカップに向かうことになる。
しかし、4年後のカタールW杯で躍進するためにも、ロシアの地で最後まで勝利のために闘志を燃やした選手たちの魂を受け継いでいかなければいけない。
(THE ANSWER編集部)