タカマツが貫録勝ちでV王手 快進撃のサクタカも脱帽「五輪の金メダリストは違う」
初の4強入りを果たした若き注目ペアに、五輪女王が高い壁として立ちはだかった。全日本総合バドミントン選手権は1日、駒沢体育館で各種目の準決勝を行い、女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)はストレート(21-17、21-11)で櫻本絢子、高畑祐紀子組(ヨネックス)を破って、決勝進出を決めた。翌2日の決勝では、世界ランク1位の福島由紀、廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)と対戦する。
リオ五輪金メダル高橋、松友組が櫻本、高畑組に技量の違いを見せつける
初の4強入りを果たした若き注目ペアに、五輪女王が高い壁として立ちはだかった。全日本総合バドミントン選手権は1日、駒沢体育館で各種目の準決勝を行い、女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)はストレート(21-17、21-11)で櫻本絢子、高畑祐紀子組(ヨネックス)を破って、決勝進出を決めた。翌2日の決勝では、世界ランク1位の福島由紀、廣田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)と対戦する。
注目された準決勝で2016年リオデジャネイロ五輪の金メダリスト「タカマツ」ペアが、技量の違いを見せつけた。試合の序盤にリードを奪ったのは、世界ランク10位の櫻本、高畑ペア。準々決勝で世界ランク6位の米元小春、田中志穂組(北都銀行)を破り、勢いに乗る若手ペアだ。10点目を奪った場面では、両ペアとも好レシーブが多く、会場にどよめきが生まれる長いラリーとなったが、櫻本のドロップショットで制し、11点目の折り返しも先に奪った。しかし、17-14とリードした第1ゲームの終盤から、五輪女王が本領を発揮した。
前衛の松友がラケットを立てて、積極的にシャトルを捉えてラリーの主導権を握り、攻撃が得意な相手を守勢に追いやった。松友は「ずっと2点くらいの差がついていた場面で、17-18くらいで追いつければ、ガッと行けると思っていた。あの場面でテンポを変えられたのは良かった」と振り返った。連続7得点で21-17と逆転で第1ゲームを制すると、第2ゲームは主導権を譲らず、21-11で押し切った。カウンターとなる好返球を何度も見せた高橋は「思った以上に良い球が行って、笑った」と笑顔を見せた。気持ちにも余裕があったという。「いつも序盤はリードされることが多いけど、やられているという感じはなく、ちょっとしたミスで点を取られていたので、焦らずにゆっくりやっていけば、ひっくり返せると思っていた」と冷静に試合を振り返った。