紀平梨花、“伸びしろあり”の逆転Vに海外メディア称賛「とても美しくエレガントだ」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦フランス杯は24日(日本時間25日)、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の紀平梨花(関大KFSC)が138.28点をマークし、合計205.92点で優勝。
NHK杯に続く連勝、GPファイナルに期待「バンクーバーで完璧なスケートを披露する」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦フランス杯は24日(日本時間25日)、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の紀平梨花(関大KFSC)が138.28点をマークし、合計205.92点で優勝。初出場Vを飾ったNHK杯に続くGPシリーズ連勝を飾り、GPファイナル(バンクーバー・12月6日開幕)進出を確定させた。まだ伸びしろを感じさせながら逆転Vを飾った16歳について、海外メディアも「とても美しくエレガントだ」と続々称賛している。
紀平がまた世界を驚かせた。冒頭の3回転アクセルをなんとか着氷したが、回転不足の判定不足に。それでも以降は大きなミスなくまとめ、中盤以降は美しいステップ、スピンを披露。ジャンプだけではなく高い総合力を発揮してみせた。滑り終えると、安堵したような笑みを浮かべ、会場からは大きな拍手。合計200点超で見事に逆転Vを飾った。
英衛星放送「ユーロスポーツ」イタリア版は「日本人リカ・キヒラの素晴らしいプログラムを見られるだけで十分だ。たとえ、2週間前(NHK杯)と比べて完成度が劣っていたとしてもだ」と、すでに高い期待感を得るに相応しい選手になったと認めた上で「今回もとても美しくエレガントな演技で、同国のマイ・ミハラとの戦いを制した」と称賛した。
また、イタリアスポーツ専門メディア「OAスポーツ」は「2週間前の勝利から改めて新しい優勝を飾り、バンクーバーのファイナルの切符を手にした」と報じた上で「1本目のトリプルアクセルの着地の乱れから、戦略的に次のトリプルアクセルをダブルアクセルにしてコンビネーションジャンプにするという冷静さがあった。回転不足もあったが、他のコンビネーションジャンプも上手く成功させた点が勝利のカギとなった」と冒頭からリズムを崩さず、演技をまとめた冷静さを評価した。