10分前まで絶好条件も一転… 桐生祥秀、また風に泣く 今季国内戦すべて向かい風
関東学生対校選手権(日産スタジアム)は26日、男子100メートル決勝で桐生祥秀(東洋大)が10秒24(向かい風0.5メートル)で優勝。10分前まで追い風1.5メートルの好条件も一転、気まぐれな風に泣き、期待された日本人初の9秒台はならなかった。
関東学生対校選手権100m、追い風1.5mが一変…織田記念に続き“気まぐれな風”
関東学生対校選手権(日産スタジアム)は26日、男子100メートル決勝で桐生祥秀(東洋大)が10秒24(向かい風0.5メートル)で優勝。10分前まで追い風1.5メートルの好条件も一転、気まぐれな風に泣き、期待された日本人初の9秒台はならなかった。
桐生がまた気まぐれな風に泣いた。
午前に行われた準決勝で10秒15をマーク。この時、追い風1.8メートルと絶好の風が吹いていた。午後も追い風が続き、3時05分に行われた女子100メートル決勝では追い風1.5メートルの好条件。しかし、10分後に桐生が走った男子100メートル決勝では、まさかの向かい風に変わった。
好タイムが出やすいといわれる日産スタジアムだけに9秒台の期待は高かった。だが、同じように高速とラックといわれる4月の織田記念でも15分前に行われたレースは追い風2.0メートルの絶好条件も本番は向かい風0.3メートル。向かい風日本最高記録となる10秒04をマークしていた。
当時、土江コーチは「ほんの数分前後の追い風で走れていたら……。あの瞬間だけの向かい風。もうちょっとずれていたら、違う展開になっていたと思うけど、それは神様が決めることですから」と悔しがっていた。
再び風に泣かされる結果となってしまった桐生。今季、国内で100メートルに出場した3戦すべて向かい風となっている。果たして、陸上の女神がほほ笑み、9秒台を出す日は訪れるか。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer