敗戦ジョコ、世界1位の品格“ネット越え抱擁”に海外絶賛の嵐「最も優雅な敗者だ」
男子テニスのツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」は18日、決勝で世界ランク5位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4、6-3のストレートで下し、初優勝を飾った。ジョコビッチは有終の美を飾れなかったが、脚光を浴びたのは敗戦直後の行動だ。自陣で大の字に寝転んだズベレフのもとまでネットを越えて祝福の抱擁。品格が滲み出たシーンをATP公式中継サイト「テニスTV」が「世界NO1のスポーツマンシップだ」と動画付きで公開し、反響を呼んでいる。
自陣で大の字ズベレフのもとへ歩み寄り抱擁「世界NO1のスポーツマンシップだ」
男子テニスのツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」は18日、決勝で世界ランク5位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4、6-3のストレートで下し、初優勝を飾った。ジョコビッチは有終の美を飾れなかったが、脚光を浴びたのは敗戦直後の行動だ。自陣で大の字に寝転んだズベレフのもとまでネットを越えて祝福の抱擁。品格が滲み出たシーンをATP公式中継サイト「テニスTV」が「世界NO1のスポーツマンシップだ」と動画付きで公開し、反響を呼んでいる。
負けてなお、偉大さを見せつけるシーンだった。マッチポイント。ジョコビッチのサービスから始まったラリー、最後はズベレフに技ありのパッシングショットを決められ、試合は決した。次代を担う21歳にとって夢舞台の初優勝。戴冠の瞬間、歓喜のあまり、自陣のコートに寝転んだ。感極まったのか、およそ10秒ほど仰向けになり、起き上がることができない。
すると、ジョコビッチが動いた。ネットを越え、相手コートに入ってズベレフのもとに歩み寄ったのだ。そして、ようやく起き上がることができたズベレフに声をかけて握手を交わし、笑みを浮かべながらがっちりと抱擁。祝福と健闘をたたえ合った。幾多の熱戦が繰り広げられた男子ツアーのクライマックスに相応しいシーン。ロンドンの観衆から喝采が注いだ。
「テニスTV」は「世界NO1のスポーツマンシップだ」とつづり、実際のシーンをツイッターとインスタグラムに動画付きで公開。目の当たりにした海外ファンも賛辞の声を続々と上げている。