羽生結弦、“不屈の戴冠”に恩師オーサー氏も賛辞「本当に勇敢だ。彼を誇りに思う」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯は17日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で世界最高得点を更新した羽生結弦(ANA)が167.89点をマークし、合計278.42点で自身初のGPシリーズ連勝で通算10勝目。
公式練習で右足首痛めるハプニングも強行出場でGPシリーズ連勝
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯は17日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で世界最高得点を更新した羽生結弦(ANA)が167.89点をマークし、合計278.42点で自身初のGPシリーズ連勝で通算10勝目。当日の公式練習で右足を痛めるアクシデントがありながら絶対王者が不屈の魂で2年ぶりのGPファイナル進出を決めた。指導するブライアン・オーサー氏は「本当に勇敢だ。彼を誇りに思う」と強行出場した教え子に賛辞を送っている。海外メディアが伝えている。
恩師も舌を巻く勇敢な演技だった。羽生は鬼気迫る表情でリンクに立った。憧れのエフゲニー・プルシェンコ氏がかつて演じた「ニジンスキーに捧ぐ」をアレンジした「Origin」に乗せ、冒頭の4回転サルコウを着氷。続く4回転トウループも綺麗に決めた。後半に転倒するミスもあったが、最後まで堂々と演じ切った。決めポーズの後は苦笑いを浮かべた。
しかし、アクシデントを知る会場に熱狂を呼び、現地で解説を務める重鎮タチアナ・タラソワ氏も立ち上がって喝采を贈るなど、胸を張っていい演技だった。得点は167.89点。米国の名物記者ジャッキー・ウォン氏が魂の4分間のハイライトを動画付きで速報するなど、瞬く間に反響は広がっているが、誰よりも近くで見守っていたオーサー氏も労っている。
IOCが運営する五輪専門サイト「オリンピックチャンネル」公式ツイッターによると、「今日滑るかどうかは大きな問題だった。そして、彼は出場した」と語った上で「本当に勇敢だ。彼を誇りに思う」と称えた。見事にGPシリーズ通算10勝目をマークしたが、シーズンは長い。まずは一日も早く、右足首の状態を万全に戻すことを誰もが願っている。
(THE ANSWER編集部)