東山が奇襲で“冬に強い”ライバル撃破V「『おっ?』と思わせることができた」
旧友を抑え込んだ高柳「何度も戦ったし、ごはんに行ったりもした」
ディフェンス力を見込まれた高柳は、洛南のポイントゲッター・笹山にマッチアップした。
高柳と笹山は共に三重県鈴鹿市出身。ミニバス時代からの幼なじみだ。白子中時代は笹山がキャプテン兼エースで、高柳はどちらかというと地味な存在だったが、笹山を越えるという目的を持ってライバル校の東山に進学した。この日は「次にどんな動きをするかわかるし、すぐに体が反応する」という旧友ならではの読みで笹山を7得点に抑え込むことに成功。「笹山が乗ると洛南ペースになる。笹山には絶対点を取らせないという気持ちでした」と振り返った。
試合後の整列とあいさつを終えると、2人は真っ先に抱き合った。続いて、同じく白子中出身の洛南・藤井滝(3年)も加わる。「何度も戦ったし、ごはんに行ったりもした。お互いの試合をたたえ合いたかったからです」(高柳)
東山は自他共に認める超攻撃的なチームで、練習時間のほとんどはオフェンスに充てられている。しかし、そんなチームが1年ぶりの冬舞台を決めた大きな要因となったのは、これまで控えに甘んじていたディフェンスマンだった。
(青木 美帆 / Miho Aoki)