ホテルで壁の穴を数え、急に荷物整理も…五輪争いの重圧明かす33歳飯塚翔太「若手と競り合いたい」【陸上日本選手権】
今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権初日が27日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。男子200メートル予選では、33歳の飯塚翔太(ミズノ)が20秒46(追い風0.6メートル)の1組1着で28日の決勝に進出。日本男子短距離で最多タイの4大会連続五輪出場への大一番に挑む。
陸上日本選手権
今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権初日が27日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。男子200メートル予選では、33歳の飯塚翔太(ミズノ)が20秒46(追い風0.6メートル)の1組1着で28日の決勝に進出。日本男子短距離で最多タイの4大会連続五輪出場への大一番に挑む。
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ベテランが両脚に力を込めた。飯塚は25歳の上山紘輝と競り合い。「抜かしたい」。漲る闘志を力に変えた。「最後は自分との闘い。振り絞りました」。全体トップで決勝進出だ。「結構、疲れました。後半はいっぱいいっぱい」と息を切らす表情に充実感を漂わせた。
U20世界選手権では、短距離種目において日本男子初の優勝。リオ五輪4×100メートルリレーで銀メダル獲得に貢献するなど、五輪は12年ロンドンから21年東京まで3大会連続出場した。日本選手権200メートルは13、16、18、20年に優勝。今月25日に33歳になったばかりだが、陸上教室で子どもたちにトップ選手のスピードを体感してもらいたいという想いもあり、現役にこだわってきた。
4大会連続5度目の出場だった昨年ブダペスト世界陸上では準決勝進出。パリ切符を掴めば、日本男子短距離では朝原宣治以来の4大会連続出場となる。毎年のように繰り返してきた世界大会の代表争いだが、「慣れないですよ。ソワソワしてます」と素直に告白。「ホテルで(壁の)穴の数を数えたり、急に荷物を揃えてみたり」。そんな重圧を心地よさそうに明かす。