バスケ河村勇輝に愛ある公開ダメ出し 敗戦のホーバス監督「富樫を使ったほうがいいかなと」
男子バスケットボールの世界ランク26位・日本代表は22日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同5位のオーストラリア代表に89-90で敗れた。試合後の会見ではトム・ホーバス監督から若き司令塔の河村勇輝へ愛ある“ダメ出し”が飛んだ。
日本生命カップ2024
男子バスケットボールの世界ランク26位・日本代表は22日、北海道・北海きたえーるで国際強化試合に臨み、同5位のオーストラリア代表に89-90で敗れた。試合後の会見ではトム・ホーバス監督から若き司令塔の河村勇輝へ愛ある“ダメ出し”が飛んだ。
第1クォーター(Q)を27-15と優位に進めた日本だったが、スターター起用された23歳の司令塔・河村はもがいていた。「新しいコールプレーを試した時に上手く遂行できなかった」。2得点1アシストは決めたものの流れが停滞。残り5分16秒で富樫勇樹と交代した。
ホーバス監督は会見に出席。昨年ワールドカップではほとんどなかった富樫&富永啓生のコンビが多くなった理由を問われた。隣の河村をチラリと見ながら「これは本気の話」と釘を刺し、60人を超える報道陣の前で異例の“ダメ出し”をした。
「本当は河村をもっと前半長くプレーさせたかったが、チームのリズムがあまり良くなかった。ゲームリズムの点で、キャプテン(富樫)を使ったほうがいいかなと思った」。ホーバス監督の言葉に、河村は厳しい表情で頷いた。「証明できなかったのは悔しい限り。でも、チームのためにはそういったメンバーチェンジは当たり前のこと」。19分の出場で9得点2アシスト。不甲斐なさに唇を噛んだ。
「19分の中でも自分ができたことはほとんどなかった。持ち合わせている力の少しも出せなかった。もっと危機感を持って、またスタートとして責任や覚悟を持ってプレーしないといけない」。厳しく自分を律した河村に、ホーバス監督は「ヘッドダウン(落胆)しないよね?」と優しく問いかけ。「もちろんです」。厳しい対応も期待の裏返し。力強い返答を聞いた指揮官も笑顔で頷いた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)