古賀紗理那が痛感した世界との差 「好き放題」米国に完敗、五輪まで「私たちが工夫しないと…」【ネーションズリーグ】
ネーションズリーグ3週間で感じた精度の低下「週の後半に落ちる」
大目標の6大会連続五輪出場を叶えたばかり。眞鍋政義監督は五輪の目標について「まだ決めていない」と語ったが、期待されるのは銅メダルだった2012年ロンドン五輪以来のメダルだ。そのためには米国はどこかで立ちはだかる相手。ネーションズリーグを3週戦い、強豪国は実力を発揮し続けた。古賀は「週の後半に精度が落ちる」と課題を口にする。
「1週目、2週目、3週目、どれも週の後半で精度が落ちる。コンビが少しずつ違うとか、スパイカーも少しずつ早く入っちゃってるとか。そういうのが1周目の後半も、2周目の後半も、今日も感じた。それぞれがもっとしんどい体の中でも工夫して、体を動かして点数を獲っていくこと。コンビの精度を上げるのも、サーブで攻めていくのもそう。そこが少し足りなかった」
この日は25歳のセッター関菜々巳、22歳のOH和田由紀子が途中出場で奮闘した。古賀は「頻繁に人が変わった時に、チームとして一緒に呼吸ができてない。プツン、プツンと切れていることが多い」と全員バレーで戦い抜く難しさにも触れた。
「仕方ないところだけど、途中で交代する選手は緊張するし、ずっと出ているわけじゃないので感覚も苦しい。最初に入っているメンバーが『声を掛けていこう』と話をするのも必要。そこが今日は足りなかった」
眞鍋監督は「セッターからのスピードが遅くなると米国のブロックに捕まる」と説明。「相手は常にブロックが2枚。あれを破る鉄則はスピード。それに尽きる。あとは正確性。米国に勝つにはサーブで崩して、高いブロックを分散させないといけない」と攻撃陣の課題を挙げた。
五輪前の国内ラストマッチを終え、20日からのファイナルラウンドに向かう。五輪まで残り1か月半。全てを注ぎ、もう一度ニッポンバレーを作り上げていく。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)