香港馬にG1で屈したルメールが「良かった」と語った理由 切なる願い告白「この勝利を見て…」
日本競馬のトップジョッキーのクリストフ・ルメール騎手が切なる願いを語った。2日に東京競馬場で行われたG1安田記念(芝1600メートル)は、香港から遠征してきた1番人気のロマンチックウォリアー(騙6・シャム)が2着のナミュールに1/2馬身差をつけて快勝し、G1・8勝目をあげた。日本馬は世界の高い壁に跳ね返された形だが、ルメールはこの結果をポジティブに消化。日本競馬のレベルアップに向けて、世界のホースマンに“メッセージ”を送った。
G1安田記念で香港馬が18年ぶり勝利
日本競馬のトップジョッキーのクリストフ・ルメール騎手が切なる願いを語った。2日に東京競馬場で行われたG1安田記念(芝1600メートル)は、香港から遠征してきた1番人気のロマンチックウォリアー(騙6・シャム)が2着のナミュールに1/2馬身差をつけて快勝し、G1・8勝目をあげた。日本馬は世界の高い壁に跳ね返された形だが、ルメールはこの結果をポジティブに消化。日本競馬のレベルアップに向けて、世界のホースマンに“メッセージ”を送った。
清々しさだけが漂った。安田記念でルメールは6番人気のパラレルヴィジョンに騎乗して13着。前走でG3を勝って臨んだが、勢いは通じなかった。レース後、ルメール騎手は先日騎手を引退した藤井勘一郎氏のX(旧ツイッター)で熱戦を回顧。「今日は素晴らしい馬を見ることができました。特に、安田記念を優勝した香港の馬です。国際的にベストのマイルの馬の一頭で、勝つところを見れて良かったです」と英語で語り、衝撃的な強さを見せたロマンチックウォリアーの走りを称えた。
自身の敗戦よりもレース内容と質をクローズアップしたルメール。その裏には「他の国の競馬関係者もこの勝利を見て日本に馬を連れてくるきっかけになってほしいです」という思いがある。
安田記念は外国馬も出走可能な国際競走で、2000年フェアリーキングプローン、2006年ブリッシュラックと2頭の香港馬が優勝。しかし、その後は日本馬のレベルアップもあり外国馬の挑戦は2018年のウエスタンエクスプレスを最後になくなっていた。今回、ロマンチックウォリアーとともにヴォイッジバブルが6年ぶりに参戦。18年ぶりの勝利を収め、賞金1億8000万円(900万香港ドル)を持ち帰った。
海外馬と真剣勝負の場が増えることで、日本馬の研鑽も進む。世界を知るルメール騎手にとってロマンチックウォリアーの勝利は大きな意味を持つ結果に映ったようだ。
(THE ANSWER編集部)