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PFP論争で断言、井上尚弥が「世界最強」 2位後退に異論…敏腕社長がウシクの“弱さ”を指摘

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と共同プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社のトッド・デュボフ社長が、最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングに異論を唱えた。井上を抜いて1位に立ったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が見せた“弱さ”を指摘し、「イノウエが世界最強。ウシクは程遠い」と主張している。

世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥【写真:荒川祐史】
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥【写真:荒川祐史】

共同プロモート契約を結ぶ米興行大手社長がPFPランクに異論

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と共同プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社のトッド・デュボフ社長が、最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングに異論を唱えた。井上を抜いて1位に立ったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が見せた“弱さ”を指摘し、「イノウエが世界最強。ウシクは程遠い」と主張している。

 ウシクは5月19日、サウジアラビア・リヤドで開催された世界ヘビー級4団体統一戦でタイソン・フューリー(英国)に2-1で判定勝ち。史上初のヘビー級4団体統一を成し遂げた。テレンス・クロフォード、井上に次ぐ男子史上3人目の2階級4団体統一を達成。世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」はこれを受け、階級を超えた格付けランクPFPでウシクを1位に据えた。

 井上は5月9日(日本時間10日)に約2年ぶりにトップに返り咲いていたが、わずか10日で2位に後退。これにデュボフ社長が異論を唱えた。英ラジオ局「トーク・スポーツ」は「『程遠い』タイソン・フューリーの米国でのプロモーターが、オレクサンドル・ウシクよりも優れたボクサーの名前を挙げる」と題する記事でデュボフ社長の主張を紹介している。

 フューリーのプロモートも務める同社長は「ナオヤ・イノウエが世界最強だと思う。オレクサンドル・ウシクは程遠い」と同局のインタビューで断言。PFPは「最新のパフォーマンスに容易く左右される」とし、「もし私がフューリーVSウシクの5回を見せ、『彼がPFP1位だ』と言ったら『なんだって? どうして彼が1位なんだ。アッパー全部食らってるじゃないか』となるだろう」と力説した。

「『彼の頭は上がり、両手は下がっている』とね。これは私の意見だ」と続けると、「私たちはそれをイノウエで見たことはない。直近の試合で一瞬のダウンはあったが、あれはなんでもない」と井上との差を強調した。さらに「ウシクを酷評するつもりはないが、彼は(ダニエル)デュボア戦でもボディーショットを食らっていて、物議を醸す戦いだったと人々は思っている」と自論を述べた。

 デュボフ社長は井上に次いで3位に入ったクロフォードについても「素晴らしいボクサーだが、イノウエとは違う技量を示していると思う」と言及。「イノウエは優れた技量で全ての階級を制圧してきた。そして誰とでも対戦する。彼は自信を持っており、相手を解体する様は本当に唯一無二だ」と日本の“モンスター”を絶賛していた。

(THE ANSWER編集部)

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