宇野昌磨のMCに坂本「めっちゃ大人になったなって…」修造「びっくりしたわ」 会見で個性引き出す【新シーズン開幕会見】
フィギュアスケートの2024-25シーズン開幕に向けた会見が30日、都内で行われ、坂本花織(シスメックス)、鍵山優真(オリエンタルバイオ)ら10選手が出席した。テレビ朝日のグランプリファイナルメインキャスターを務める松岡修造さんと、フジテレビ系フィギュアスケートスペシャルアンバサダーの宇野昌磨さんがMCを担当。様々なテーマで選手たちとトークを繰り広げた。
新シーズン開幕会見~その3~
フィギュアスケートの2024-25シーズン開幕に向けた会見が30日、都内で行われ、坂本花織(シスメックス)、鍵山優真(オリエンタルバイオ)ら10選手が出席した。テレビ朝日のグランプリファイナルメインキャスターを務める松岡修造さんと、フジテレビ系フィギュアスケートスペシャルアンバサダーの宇野昌磨さんがMCを担当。様々なテーマで選手たちとトークを繰り広げた。
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最後のトークテーマが「自分の集中方法」。それぞれの選手が、大舞台を前にした時のルーティンなどを明かした。(出席選手:鍵山優真、山本草太、三浦佳生、佐藤駿、友野一希、坂本花織、千葉百音、渡辺倫果、吉田陽菜、三原舞依)
◇ ◇ ◇
(修造)
緊張しているわけですよ、今シーズン大事な場面がやってくるわけですよ。その時に、一番自分の集中できる方法があるんだと。とっておきの方法を皆さんに一つ一つ出してもらいたいと思っています。宇野さんの方法は?
(宇野)
そうですね……僕の集中方法っていうのは、全くなかったです。やっぱり日々練習してきたものを試合で出したいっていう気持ちがあったので、練習以上を試合で出しても再現性が自分の中でないかなと感じていたので、よりたくさんの試合がある中で、自分が再現性のある素晴らしい演技で望みたいということで、試合だけ集中するのではなくて、練習と同じようにという意味合いも込めて、あまり集中しすぎずにっていう思いを込めて現役時代やっていました。
(修造)
僕は今まで質問していましたけれども、昌磨さんの方から皆さんに一人ずつ聞いていただく形でお願いします。(修造、壇上から退席)
(鍵山)
僕も昌磨くんと試合に対する考え方は全く一緒なんですけれども、ルーティンがありまして。それが「移動のバスの中で自分のプログラムの音楽を聞きながら、ノーミスのイメージをすること」です。
(宇野)
音楽っていうのは、過去の自分の演技を見たりするんじゃなくて、音楽だけを聞いて試合に臨むという感じですか?
(鍵山)
ショートの日なら、バスの中で目をつぶってショートの音楽を聞きながら、会場で滑っている自分を想像して、ガッツポーズするところまでイメージします。
(宇野)
演技の途中でこんなガッツポーズしようみたいなのもイメージして?
(鍵山)
はい、そうです。今日はこういうガッツポーズをしようとか、あの人のガッツポーズがかっこよかったから真似しようとか、そういうところまで考えています。
(宇野)
本当に僕もガッツポーズ何回かしたことあるんですけど、ダサイって言われました。(会場笑い)
(坂本)
「一旦、無になる」です。練習からずっとなんですけど、演技している最中に心の中の自分とずっと喋ってるんですよ。喋ったり、先生から注意されていることを考えるとうまくいくことが多くて、試合の前になるとやっぱりどうしても緊張して雑念というか、心配なこととかが出てくるんですけど、それを一旦捨てるためにも、“無”になって。直前に言われた先生の言葉だけを信じて、あとは練習通り。自分と喋ってた言葉を思い出して、また試合中に自分と喋って「ここはこうやな、ここはこうやな」って思いながらやって……ってやると基本的にうまくいってたので。1回雑念とかを捨てる意味でも、一旦“無”になるです。
(宇野)
僕も現役の時はあんまり緊張したりしなかったんですけど、今こうやって話聞いて、そして修造さんが急に隣からいなくなってめっちゃ緊張しているので、一旦“無”になりたいと思います(会場笑い)。
(千葉)
私は「自分の呼吸に集中する」ですね。花織選手が言っていた“無”になるためにも。自分のジャンプで「ああいうふうに跳ばなきゃ、転ばないようにしなきゃ」とか考えるとキリがないので一旦自分の呼吸に集中して。すごく緊張してくると、呼吸がおろそかになる。演技中ももちろん苦しくなりやすくなってしまうので、冷静になるために自分の呼吸に集中して、やるべきことに集中するっていうのを、よく緊張したときに意識しています。
(宇野)
やっぱり自分の呼吸に集中する、“無”になるのも一緒ですけれども、日々たくさん練習してきているので、あまり考えなくても体が動いてくれるところもあると思うので、ちょっと他のことを意識するっていうのが大事になってくるのかなと、今思いました。
(山本)
「自然体」です。普段は試合のようなことをイメージして練習に取り組んでいるんですけど、本番の時は練習のように自然体で、普段のようにっていうことを心がけて本番に臨んでいます。ウォーミングアップとかは、体が動くようにとかイメージしたりはしますけれども、本番の時は逆にそれこそ“無”になるというか、そういったイメージで本番に向かっています。
(宇野)
僕も自然体にするっていうのがすごく難しかったんですけど、最近はどうですか。自然体になれていますか?
(山本)
割といい時は、結構そういったことが多いかなと思っていて。あれこれ考えたときの方が体がうまく動かないっていうことを最近学んだので、こういったことをイメージした方が割と自分には合っているのかなと思いました。