井上尚弥は「世界の歴史にいない」とする理由 米名トレーナー「狂暴なのに…感銘を受けた」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の能力が注目を浴びている。6日に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで撃破。初回にダウンを奪われながら3つのダウンを奪い返す逆転勝ちだった。米国の名トレーナーは「歴史上いなかった」と驚いている。
米専門紙が記事を掲載
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の能力が注目を浴びている。6日に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで撃破。初回にダウンを奪われながら3つのダウンを奪い返す逆転勝ちだった。米国の名トレーナーは「歴史上いなかった」と驚いている。
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米専門メディア「ボクシングシーン.com」は、「イノウエ―ネリ戦の余波」などと題した記事を掲載。「ブレッドマン」の異名で知られる米国の名トレーナー、スティーブン・エドワーズ氏がファンの質問に答える恒例の企画を実施した。同氏は井上が逆境を乗り越える力を持つことに触れ、「パウンド・フォー・パウンド(PFP)で意外な上昇を見せるのは誰か?」との質問にこう答えた。
「ノニト(ドネア)は史上最高のパンチャーの一人で、イノウエの顔の骨を折った。そして、イノウエはチャンピオンらしくそれにやり返した。ネリ戦では大きな一発をドンピシャでくらった。1ラウンドもしないうちに彼はネリをダウンさせ、そこから彼を残忍に扱った。
イノウエはガンマン(早撃ちの達人、ハイリターンを狙って危険を冒す投資家の意も)であり、ガンマンは時としてダウンをくらうものだ。イノウエほど狂暴なのにダメージを受けたり、ダウンを喫したりすることがない人は歴史上いなかった。私は感銘を受けたよ」
井上はプロとしてファンを魅了するため、リスクを取りながら攻めるのが信条。それでもダメージを負うことが極端に少ないことを称えた。「見ていて何が一番目立つか?」という問いには、調整能力を挙げている。
「素早く、細かく動きながらもスタミナの問題を抱えることがないイノウエの能力だ。非常にシャープで神経質なボクサーはスプリンターのようなものだから、しばしば精力を失う。しかし、イノウエは精力を全く失わない。彼のコンディショニングは桁外れだ」
日頃の努力の賜物が海外のトレーナーも魅了している。
(THE ANSWER編集部)