井上尚弥に6回TKO負け

　6日に東京ドームで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級（55.3キロ以下）4団体タイトルマッチ12回戦で、王者・井上尚弥（大橋）はWBC1位の指名挑戦者ルイス・ネリ（メキシコ）に6回1分22秒TKO勝ちした。敗れたネリは失意に暮れる結末となったが、一夜明けた7日には“いい人”ぶりを見せる一面も。英識者が「粋な計らい」と見つけた紳士的な行動を紹介している。

　丁寧に対応していた。上下とも黒のジャージー姿でホテルのロビーに現れたネリ。待っていた日本人ファンに囲まれ、サインを求められると穏やかな表情でペンを走らせた。記念撮影にも応じ、一人ひとりにサインをすると軽く会釈するシーンも。紳士的な振る舞いだった。

　英専門誌「ボクシングニュース」の元編集者で、リング誌の評議員を務めるトリス・ディクソン氏が自身のXで「試合の翌朝、ホテルで列を作るファンと記念撮影に応じるルイス・ネリ」とつづって写真を公開した。

　さらに動画も投稿し、文面では「ネリは一度部屋に行って、ロビーにいるファンにサインしてプレゼントするためのギアをたくさん持って戻ってきた。とても粋な計らい」などとつづり、ネリがファンに対してプレゼントまでしていたという裏話まで披露していた。