山中慎介氏、因縁ネリに“敵討ち”した井上尚弥を大絶賛「この衝撃的な勝ち方…本当に強いです」
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上尚弥(大橋)に挑戦したWBC1位ルイス・ネリ(メキシコ)が6回TKOで完敗を喫した。34年ぶりに開催された東京Dボクシング興行。過去にドーピング騒動や体重超過を起こし、日本と因縁深い悪童は約4万人が駆け付けたファンの前で、井上からダウンを奪ったものの、最後は無残に散った。
Amazon プライム・ビデオで独占生配信
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上尚弥(大橋)に挑戦したWBC1位ルイス・ネリ(メキシコ)が6回TKOで完敗を喫した。34年ぶりに開催された東京Dボクシング興行。過去にドーピング騒動や体重超過を起こし、日本と因縁深い悪童は約4万人が駆け付けたファンの前で、井上からダウンを奪ったものの、最後は無残に散った。
ネリは2017年8月の山中慎介戦の薬物検査で陽性反応。18年3月の再戦は大幅な体重超過でWBC世界バンタム級王座を剥奪された。ともに勝利したが、日本ボクシングコミッション(JBC)から国内のライセンス無期限停止処分に。海外でリング復帰し、20年9月にスーパーバンタム級で世界2階級制覇。今年2月、ネリと陣営はJBCに謝罪と資格回復を求める書面を提出。規定に基づき、処分が解除されていた。
興行主の大橋ジムらはネリのコンディション管理を徹底。日々の体重チェックとドーピング検査を欠かさず、ネリは前日計量でリミットの500グラムも下回る54.8キロで一発パスした。4日の会見では「死を覚悟して戦いに挑む。勝者になると確信している。イノウエと戦うことがどういうことかわかっている。必ずKOで勝つ」と宣言したネリ。しかし、中継したAmazon プライム・ビデオで解説を務めた山中氏も見守る前で無念の結末になった。
山中氏は中継内で「(井上がダウンを喫した)スタートこそちょっとびっくりしましたけど、前の前のラウンドから徐々に差が出て行って、6ラウンド目は最高のラウンドでした。なんとも言えない気持ちを井上選手に感じた」と絶賛した。
ネリが倒されたことについて問われると「試合が始まってからは井上尚弥対ネリということだけで見ていた。井上選手というのは本当に期待に応え続ける勝ち方をして、多くのお客さんを満足させている」と語った。「ファンにとってはいろんな因縁があったけど、結果はこの衝撃的な勝ち方をしている井上選手は本当に強いです」と賛辞が止まらなかった。
(THE ANSWER編集部)