歴史的興行に選ばれた日本人ボクサー 陣営が強調する挑戦者・桑原拓の勝算「激しい試合になる」
桑原「大舞台で委縮しないように…」
2021年7月、桑原は日本フライ級王者だった阿久井に10回TKO負け。初回にダウンを奪われ、僅差の劣勢で最終回へ。逆転を狙ったところでもう一度倒され、担架で運ばれた。得意のスピード一辺倒だった自分を見直し、再起後は5連勝中。パワーもつけてきた。
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前回の阿久井戦の2週間前から桑原を担当する松本好二トレーナーも「今回は気持ちが入っているのが一番。世界戦だし、リベンジの形になっているし、それが東京ドーム。これ以上ない。本人がワクワクしている」と精神状態の良さを明かした。
本人は特にメンタルトレーニングをしていないというが、「試合に向けて高まっていくところで練習中に不安になるところがあっても、大丈夫と思えるようになった」と成長を強調。この日はシャドー2回、サンドバッグ打ち2回を公開し、「大舞台で委縮しないようにメンタルをつくって臨みたい」と心も整えていく。
○…興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信される。井上と桑原のほか、WBO世界バンタム級5位・武居由樹(大橋)が王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に世界初挑戦。尚弥の弟のWBA世界同級王者・井上拓真(大橋)が同級1位・石田匠(井岡)との2度目の防衛戦に臨む。同じ興行で世界戦4試合は国内最多3試合を超える史上最大規模となる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)