プロボクサーなのにワンツーを「やっと」習得 世界挑戦・武居由樹の成長を八重樫トレーナー解説
師匠・八重樫氏から愛弟子に贈る言葉「僕は初挑戦で顎が折れて負けました」
世界初挑戦は特別なもの。会見で隣りに座る愛弟子に言葉を贈ってほしいと報道陣に要望された八重樫トレーナーは「やめてください」と照れ笑いしながら語った。
「僕は初挑戦で顎が折れて負けました。勝つこともあれば、その分負けることもある。世界戦は何が起こるかわからないものです。今までと違う舞台。そこを楽しんでほしい。大舞台で伸び伸びと戦ってほしいですね」
1990年のマイク・タイソン以来34年ぶりの東京Dボクシング興行。武居がデビューから全勝全KOで世界戴冠すれば、17年5月にWBC世界フライ級王座に就いた比嘉大吾(13試合)以来、日本人2人目の快挙だ。K-1とボクシングで世界王者になれば日本初の偉業。この日はシャドー2回、サンドバッグ打ち2回で軽快な動きを見せた。
KOにこだわる理由を問われた挑戦者は「見ている人に喜んでほしい。あとは長いラウンドをやりたくないので」と笑顔。「ここでしっかりバチっと倒して勝ちたい」と力を込めた。
○…興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信される。井上と武居のほか、井上の弟のWBA世界バンタム級王者・拓真(大橋)が同級1位・石田匠(井岡)と2度目の防衛戦を行う。WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が同級3位・桑原拓(大橋)と初防衛戦。同じ興行で世界戦4試合は国内最多3試合を超える規模となる。
(THE ANSWER編集部)