プロボクサーなのにワンツーを「やっと」習得 世界挑戦・武居由樹の成長を八重樫トレーナー解説
ボクシングのWBO世界バンタム級5位・武居由樹(大橋)が15日、5月6日に東京Dで行われるWBO世界同級王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)への世界初挑戦に向け、神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。同門の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥と元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の歴史的一戦の興行に参戦。ボクサーの基本でもあるワンツーを「やっと」習得したという。戦績は27歳の武居が8勝(8KO)、33歳のマロニーが27勝(19KO)2敗。
武居由樹が練習公開
ボクシングのWBO世界バンタム級5位・武居由樹(大橋)が15日、5月6日に東京Dで行われるWBO世界同級王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)への世界初挑戦に向け、神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。同門の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥と元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の歴史的一戦の興行に参戦。ボクサーの基本でもあるワンツーを「やっと」習得したという。戦績は27歳の武居が8勝(8KO)、33歳のマロニーが27勝(19KO)2敗。
大一番に向けて急成長中だ。練習状況を問われた武居は「出したことがない技が出て、自分でも驚いています」と苦笑いした。3月8日に試合の発表会見を実施。指導する元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナーは「世界戦が決まって危機感があるのか、集中する場面が多い。前の会見からスパーリングでも凄く伸びている。今までできなかったことができている」と評価した。
「出したことがない技」とは何なのか。八重樫トレーナーが「ワンツーです」と明かすと、あまりの基本のためジム内が笑いに包まれた。しかし、「嘘じゃない」という。
「今までワンツーができなかったので。もともとビッグパンチを打てるし、K-1時代のパンチはもともと打てる。でも、ボクサーのワンツー、ストレートはなかなかできなかった。ここに来てやっとできるようになりましたね。
今までもミット、サンドバッグの練習ではできるけど、実戦で出せなかった。ここに来て『当たるんだ』と思えるようになって、より出せるようになりました。試合でもストレートを打てていなかったけど、デビューから8戦までの間に少しずつ増えている。スパーで出せるので本番でもできるのではないかと思います」
元K-1世界王者の武居は、21年3月のボクシングデビューから昨年12月まで8勝(8KO)のパーフェクトレコード。トリッキーな強打を武器とした一方、ボクサーの基本からはやや外れていたという。ワンツー習得の理由について、武居は「八重樫さんとやってきたことの積み重ね。あの時(3月の会見時の実力)だと絶対に勝てない」と感謝した。