村田諒太、挑戦者ブラントの真の実力は!? 村田をよく知る参謀の存在は不気味
ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が米ラスベガスで同級3位ロブ・ブラント(米国)と2度目の防衛戦(日本時間21日午前11時、DAZN独占生中継)に挑む。両者は18日(日本時間19日)、試合会場となる米ラスベガスのパーク・シアターで公式記者会見に出席した。現地では村田有利の見方が広がっているが、対戦するブラントの真の実力はいかほどのものだろうか。
下馬評は高くないが決して侮れない挑戦者の実力
ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が米ラスベガスで同級3位ロブ・ブラント(米国)と2度目の防衛戦(日本時間21日午前11時、DAZN独占生中継)に挑む。両者は18日(日本時間19日)、試合会場となる米ラスベガスのパーク・シアターで公式記者会見に出席した。現地では村田有利の見方が広がっているが、対戦するブラントの真の実力はいかほどのものだろうか。
28歳のブラントのキャリアは24戦23勝(16KO)1敗。2012年にデビューし、WBC米国ミドル級王座やWBA北米ミドル級王座を獲得しているが、まだ無名に近い存在だ。ある現地の記者は「スピードと手数は豊富だが、パンチはそれほどでもない。早い回のKO勝ちは多いが、今回ブラントがKO勝ちする可能性は低いと思うよ」と話していた。
スピードと手数を武器にするアウトボクサー。唯一の敗戦は昨年、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)スーパーミドル級トーナメントに参戦した際に、ライトヘビー級の元2団体世界王者・ユルゲン・ブリーマー(ドイツ)に判定負け。元の階級のミドル級に戻った、今年3月の再起戦では初回KO勝ちしている。ミドル級では無敗で、キャリアでKO負けも経験もない。自身のコンディションも良さそうで、「12ラウンド戦って判定で勝ちます」とプランをイメージしている。
侮れないのは参謀役だ。元ライトヘビー級世界王者のエディ・ムスタファ・ムハマド氏に約4か月前から師事してきた。世界王者を輩出した経験もある66歳の名伯楽は、村田のデビュー当時にラスベガスでスパーリングパートナーを紹介したこともあるという。「村田のことはよく知っている。作戦? それは土曜日になればわかるよ」と自信満々な笑みを浮かべていた。
この日は「ムラタはとても素晴らしいファイター。プロとアマの両方で素晴らしい実績を残しているのだから」とリスペクトしつつも、「この試合は私の輝く時になるでしょう。過去一番の瞬間です」と勝利への自信をのぞかせた。さらには「ムラタのような偉大なファイターと戦う上で、あらゆる状況をイメージしてきました。対策を積んできたので自信があります」と策ありを強調。不気味さを漂わせた。
村田にとっては勝てば次戦へ向けた展望が開ける一戦だが、それはブラントにとっても同じ。番狂わせを虎視眈々と狙っている。
(THE ANSWER編集部)