JT広島が4強、世界を知る助っ人ラッセル22得点 異国でも「声」に込める責任感「自分の役割」【Vリーグ男子ファイナルステージ】
バレーボールのV1リーグ男子ファイナルステージ(FS)の準々決勝が23日、東京・大田区総合体育館で行われ、レギュラーラウンド(RR)4位のJTサンダーズ広島が同5位の日本製鉄堺ブレイザーズに3-1(25-21、26-28、25-21、25-23)で勝利した。両チーム最多の22得点を記録したアーロン・ラッセルは、米国代表で2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルを獲得。実績十分の30歳は、プレーはもちろん言葉でも牽引した。
バレーボールVリーグ1部ファイナルステージ
バレーボールのV1リーグ男子ファイナルステージ(FS)の準々決勝が23日、東京・大田区総合体育館で行われ、レギュラーラウンド(RR)4位のJTサンダーズ広島が同5位の日本製鉄堺ブレイザーズに3-1(25-21、26-28、25-21、25-23)で勝利した。両チーム最多の22得点を記録したアーロン・ラッセルは、米国代表で2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルを獲得。実績十分の30歳は、プレーはもちろん言葉でも牽引した。
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劣勢を跳ねのけた。勝利に王手をかけて迎えた第4セット。序盤の4連続失点などで相手に走られたが、13-16の場面では相手エースのスパイクを全員で何度も拾い、最後はラッセルが決めてブレイク。リベロの唐川大志を中心にボールを繋ぎ、6連続ポイントで逆転した。ラッセルは終盤も強烈なスパイクを決め、追いすがる相手の勢いを止めた。
両軍最多得点で準決勝進出に貢献したラッセルは「エモーショナルな試合だった。勝ち切ることができてよかった」と落ち着いた様子で振り返った。
異国でのプレーだが、背中で引っ張るだけじゃない。「声掛けは自分の役割」と発する言葉にも責任を込める。2015年には米国代表としてワールドカップ優勝を経験。銅メダルを獲得した16年リオ五輪ではベストアウトサイドヒッター賞を受賞するなど、世界最高峰を知る男だ。
意識しているのは「ビハインドの場面では勢いを取り戻せるように、リードしている場面ではキープできるように声掛けをする」。苦しい時間帯が多かったこの日も、流れを声で作り出した。
昨季JT広島に加入し、初めてのFS。負ければ終わりの一発勝負にも、「このシステムは気に入っている。RRでの順位が高くないとしても一発勝負でひっくり返すことができる」と頼もしい。準決勝はRR1位のパナソニックパンサーズとの対戦。「明日の試合は本当に大事な試合。とにかく楽しみ」。世界の頂も知るエースが、チームを9季ぶりの優勝へ導く。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)