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「私は弱い」 早田ひな、Tリーグ制覇の先に描く五輪で中国撃破 全ては「その1本を出すために」【卓球Tリーグファイナル】

「何時間練習しても1本出るか出ないか」 見据える中国の世界1位撃破

 Tリーグ制覇の先に見据えるのは今夏のパリ五輪。中国勢撃破へ、今は何を伸ばそうとしているのか。こう問われると、「全部」と即答した。

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「(世界ランク1位の)孫穎莎選手には、1つを伸ばしても勝てるわけではない。全てを伸ばしてそれが試合で使えたらちょっと成長した部分だと思います。それはこのレベルになると、何時間練習しても1本出るか出ないか。でも、その1本を出すために頑張るだけ。いろんなところを伸ばしていって、いろんなところで戦えるようにしていきたい。

 東京五輪は(伊藤美誠と水谷隼が)ミックスダブルスの金メダルを獲る瞬間、リザーブ帯同で見てきた。その後を継げるように頑張りたい。自分は海外遠征でTリーグになかなか出られない。今日、日本人の方々の応援に親近感があったし、いいなと思えた。五輪でも応援してくださると思うので、それに応えられるように実力を上げないと。たくさんの恩返しができるようにしたい」

 昨季はファイナルで神奈川に敗れ、リーグ初年度から続いた連覇が4でストップ。24日の決勝はリベンジの舞台だ。しかも相手は平野、張本美和のパリ五輪代表に加え、木原美悠、長崎美柚の最強メンバーを擁する。世界ランク1位を目指す伊藤美誠(スターツ)が国際大会優先で欠場した日本生命は、早田に獅子奮迅の活躍が期待される。

 日本代表との対戦について、エースは「卓球はそこが一番難しい」と頭を悩ませつつ、「前に立ったら対戦相手に変わりない」と受けて立つ構えだ。「誰とでも対戦したい。勝った選手が強い」と闘志を燃やす。

 この日の入場時、エスコートキッズの女の子とカメラに向かってニッコリ。一緒に両腕でハートマークをつくったのは、少女にとってもかけがえのない思い出になっただろう。「この舞台を楽しんで最後まで応援してもらえるように頑張りたい。どんな結果でも最後まで自分らしく」。まずは日本生命を2季ぶり5度目のTリーグ制覇に導く。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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