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京セラDを何度も絶賛「アメージングだ!!」 本職はグラウンド整備…チェコ主砲が驚いた日本の球場環境

野球の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」が6、7日に京セラドームで行われ、欧州代表には昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で歴史的な1勝を果たしたチェコ代表のメンバーも名を連ねた。マルティン・ムジーク内野手の本職は、所属チームがプレーする球場のグラウンドキーパー。“プロの目”から見た日本の球場環境について話してくれた。

京セラドームで試合を行った欧州代表【写真:小林靖】
京セラドームで試合を行った欧州代表【写真:小林靖】

チェコの主砲マルティン・ムジークが見た日本のグラウンド

 野球の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」が6、7日に京セラドームで行われ、欧州代表には昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で歴史的な1勝を果たしたチェコ代表のメンバーも名を連ねた。マルティン・ムジーク内野手の本職は、所属チームがプレーする球場のグラウンドキーパー。“プロの目”から見た日本の球場環境について話してくれた。

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「アメージングだ。アメージングとしか言いようがないよ!!」

 初めてプレーした京セラドームの感想を聞くと、ムジークは同じ言葉を何度も繰り返した。チェコではお城が有名な街フルボカーの野球チーム「ソコル・フルボカー」でプレーしている。チェコではトップの「エクストラリーガ」に所属するチームとはいえ、選手はセミプロ。ムジークはチームのグラウンドキーパーが本職だ。

 チェコでは試合直前の雨で、水がたまったグラウンドを選手総出で整備し、やっと試合開始にこぎつけることも少なくない。そこで中心に立つムジークの目から見れば「ここ(京セラドーム)の全てがアメージングだ。スタンドもそうだし、芝も土もそう。全てがパーフェクトなんだよ」という。ハイテク人工芝を敷き詰めた球場も、専門のグラウンド整備スタッフもチェコにはいない。試合へ向け全てがシステマチックに進むのが、本当にうらやましそうだ。

「チェコにも、こんなフィールドがあればいいなと本当に思うよ……。でも残念なことに、とても高価だよね。そして野球は、チェコではやはり主要なスポーツではないから。やっぱりホッケーとサッカーなんだよ」。ムジークは第2戦の9回、一塁ファウルフライを追ってカメラマン席に飛び込むというハッスルプレーを披露。これも安心してプレーできるグラウンドあってこそだ。

 ただ、WBCでの大健闘で、チェコの野球界にも少しずつ変化が訪れているという。ファンが増えて注目されるようになり、日本球界とのかかわりも少しずつ生まれている。エクストラリーガでプレーする日本人選手も現れた。

 ムジークが所属するチームには昨季、2017年に明治神宮大会大学の部で準優勝した実績もある市毛孝宗投手(元BC茨城)が加入した。「彼がチームに来たのは本当によかったと思うし、本当に私たちの助けになってくれた。日本の選手は素晴らしいから、学ぶことが多くあります」と言う一方で「彼も僕から、少し英語とチェコ語を学んだんじゃないかな。チェコの文化を知って、彼も本当にいい時間を過ごしたと思う」。お互いを知りながら、日本との交流が続くことを願っている。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)


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