日本人投手の進化スピードは「クレイジー」 8年ぶり来日の元助っ人証言「20歳そこそこなのに…」
日本にいなかったここ数年で顕著になった球速上昇「驚きはしない」
2010年代から、米大リーグを起点に投手の球速上昇が顕著となった。体格の向上やトレーニング理論の進化などが理由とされる。時速100マイル(約160.9キロ)の投手もさほど珍しくはなくなった。
日本球界の球速向上は数年遅れて始まり、2010年代の後半から顕著になった。プロ野球でスコアボードに150キロが表示されても、もはや誰も驚かない。マエストリ氏が日本にいなかった時間は、まさにこの進化の期間に相当する。
ただ、いつかこのような日がくるのも、想定していた様子だ。「日本の投手はいつも僕をかなり驚かせてきた。日本の投手が優れているのは知っているから、これを見ても驚きはしないよ」。元々日本の投手が長所としていた制球の良さ、変化球の多彩さに加え、パワーまで得たことで、世界での競争力もさらに高まったとする。
今年の秋には「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」が開かれ、2026年にはWBCも予定される。第2戦で好投した大学生の2人は、今後の侍ジャパン入りも期待される。マエストリ氏も「信じられないよ。クレイジーだ。20歳そこそこなのにベテラン投手のようだった。すでに完成されている」。日本球界の底知れぬ潜在能力は、恐れに近い感情を抱かせたようだ。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)