侍デビューの21歳剛腕が欧州選手に残した衝撃「MLBでエースに」 最速159キロに驚愕「まさにロウキ」
佐々木朗希から二塁打のフルプが指摘した“類似点”とは
フルプは昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にチェコ代表として出場し、佐々木の163キロを跳ね返し二塁打としている。佐々木と似ているのではと問われると「彼を見て、最初僕が言ったのはそれなんだ。彼がウォームアップしているのを見ていて、まさにロウキ・ササキに似てるな、と言っていたんだ」と即答だ。
山下はフルプに対してカーブを2球続けたあと、カウント1-1から158キロの直球を投げ込んだ。フルプはこれを中堅奥にはじき返したものの、最後のひと伸びを欠き安打にはならなかった。配球からも昨年の佐々木との対戦を思い出した様子で「2人とも、僕に同じような球を投げてきたと思う。スライダーから入って、その後速球。どちらもちょっと低めだったと思う。僕は低めが結構好きな打者だから、捉えることができた。落ちるかなと思ったけど、センターに捕られてしまった。いいプレーだったね」とちょっぴり悔しそうだ。
すでに米球界からも、山下には熱い視線が送られている。MLB公式サイトが「次のMLBエースになりうる日本人先発」の1人として取り上げ、ダルビッシュ有や大谷翔平に続く存在と期待しているのだ。
フルプはこれについても「分かるよ。彼がMLBでエースになるところは想像できる」と言い、その理由まで説明してみせた。「だって彼はまだ21歳なんでしょ。さらに成長の余地がある。あの速球もさらに速くなるかもね。あれだけの球を投げるなら、MLBでも支配的になれるかもしれない」。
昨季は9勝3敗、防御率1.61という好成績でパ・リーグ新人王に輝いた山下が、更に大きな存在となっていけばフルプの勲章もまた、大きくなる。「いつか彼からヒットを打つチャンスがあったと自慢できるかもね」。海の向こうから山下を見つめる視線がまた、ひとつ増えた。
(THE ANSWER編集部)